とぎれとぎれの物語

瀬本あきらのHP「風の言葉」をここで復活させました。小説・エッセイをとぎれとぎれに連載します。

あちこち「SYOWA」 33 禁じられた遊び Hideo Ito & Antonio Koga

2016-08-09 23:50:50 | 日記
Romance de Amor(禁じられた遊び.Flamenco Guitar) Hideo Ito & Antonio Koga



1940年6月、ドイツ軍から逃げるため街道を進む群衆の中に、幼い少女ポーレットがいる。そこに戦闘機による機銃掃射があり、ポーレットは一緒にいた両親と愛犬を失ってしまう。ポーレットは愛犬の死体を抱きながら川沿いの道を彷徨い、そこで牛追いをしていた農家の少年ミシェルと出会う。ミシェルの家庭は貧しかったが、ポーレットが両親を亡くしていることを知り、彼女を温かく迎え入れる。ミシェルはポーレットに親近感を持ち、無垢なポーレットもミシェルを頼るようになる・・・。


結末は・・・。


警官がミシェルの家を訪ねてくる。父は、警官が来たのはミシェルが十字架を盗んだからだと思い込み、ミシェルを見つけ出して十字架を隠した場所を聞き出そうとする。ところが、警官がやってきた本当の理由は、戦災孤児として申告していたポーレットを孤児院に入れる為だった。それまで口を割らなかったミシェルは慌てだし、十字架の場所を言うからポーレットを家に置いてくれと父に頼んで、十字架のありかを白状する。しかし、父は約束を破り、ポーレットの身請けの書類にサインをしてしまう。怒ったミシェルは家を飛び出して水車小屋へ走り、腹いせに十字架を次々に引き抜いて川に投げ捨てる。すべてを捨てたあと、ミシェルは車のエンジン音を耳にする。それはポーレットが連れて行かれる車の音だった。

ポーレットは多くの人であふれる駅に連れてこられる。修道女によって首から名札を下げられたポーレットは、この場所から動かずに待っているように言われて、その場に残される。ポーレットが一人きりになると、人ごみの中から「ミシェル!」と呼ぶ声が聞こえてくる。その声にハッとしたポーレットは涙して、ミシェルの名を叫びながら探しに行く。しかし人違いで、ミシェルはいない。ポーレットはママとミシェルの名を泣き叫びながら走り出し、雑踏の中へと姿を消していく。(Wikiより)

 


・・・Aは何度もこの映画を見ました。最後、雑踏の中で「ミシェル!」と呼ぶ声をポーレットは聞きつけ、そこの方角へ走っていく。しかし彼はいない。いつしか「ミシェル!」と呼ぶ悲痛な声は「ママ、ママ !」と呼ぶ声に変っていく。このシーンで何度も何度もAは泣きました。ギター曲が哀しみとともに心に絡みついてきました。