とぎれとぎれの物語

瀬本あきらのHP「風の言葉」をここで復活させました。小説・エッセイをとぎれとぎれに連載します。

桜 

2024-04-20 16:41:10 | 創作
桜                        瀬本あきら

 じいさんの腰は、直角に曲がっている。
 今年で数えの九十歳になる。
 しかし、ばあさんとの二人暮しなので、毎日の山行きが唯一の収入源である。
 その日も水平になった背中に、少々の薪を背負い込んで帰り道を急いでいた。ただ、急
ぐといっても、気持ちだけの早足であった。藜(あかざ)の杖をついている。
 「この薪を、酒屋の伸介じいに売って、魚と野菜を買い込んで、ばあさんに渡さねば・
・・・・・」
 ばあさんの喜ぶ顔が、じいさんの生きがいであった。
 ぐいぐいと背中の荷が、胸と腹を締め付ける。
 「・・・・・・こんなことでへこたれたら、二人とも飢え死にだ」
 じいさんは、地面にへたりこみそうになる自分の体をかろうじて支えていた。
 「○○じい、手伝ってあげようか」
 通りかかった子どもが声をかけた。じいさんは涙がでそうになった。しかし、断った。
 「いい大人になるぞ、坊は」
 きょとんとして子どもは立っていた。
 「いいから、いいから。母さん待ってるぞ。早くお帰り」
 子どもは、その言葉で諦めて、わき道の方へ駆けて行った。
 捨てる神あれば、拾う神ありか。そうじいさんは呟いた。そして、また家路を急いだ。
 後ろから車の音がした。あっという間にじいさんの脇を通り過ぎた。風圧でじいさんは
少しよろめいた。
 捨てる神あれば、拾う神ありか。じいさんはまた呟いた。そして、アスファルトの道の
表面を見つめた。
 「あれ、桜だ」
 本当に、白い花びらのようなものがちらちらと舞っていた。じいさんは、上目遣いで山
を見上げた。
 「まさか、桜の時期はとっくに過ぎている。葉っぱだらけの山だ」
 じいさんは、自分の目を疑った。もうろくしてからに・・・・・・。
 しかし、確かにちらちらと白いものが舞っている。じいさんはそのちらちらに近づいて、
じっと見つめた。
 「なんだ、やっぱりちがう。紙切れだ。しょうもない」
 気がつくと、すたすたとまた歩き出した。
 
 家が近づいてきた。腰には魚の藁苞(わらづと)がぶら下がっていた。
 すると、何故かまた目の前をちらちらと舞い上がるものが見えた。じいさんは、また思
い返した。紙切れだ。紙切れだ。
 「……しかし、待てよ。もうろくしたから、あれは本当の桜だったかもしれん。遅咲き
の」
 もう、じいさんは、どちらとも区別がつかなくなっていた。ただ、ちらちらと、ちらち
らと白い花弁が頭の中を舞っているだけだった。

赤い繭  阿部公房

2024-04-17 18:27:57 | 創作
赤い繭

安部公房


日が暮れかかる。人はねぐらに急ぐ時だが、おれには帰る家がない。おれは家と家との間の狭い割れ目をゆっくり歩きつづける。街じゅうこんなにたくさんの家が並んでいるのに、おれの家が一軒もないのはなぜだろう? …..と、何万遍かの疑問を、また繰り返しながら。

電柱にもたれて小便をすると、そこには時折縄の切れ端なんかが落ちていて、おれは首をくくりたくなった。縄は横目でおれの首をにらみながら、兄弟、休もうよ。全くおれも休みたい。だが休めないんだ。おれは縄の兄弟じゃないし、それにまだなぜおれの家がないのか納得のゆく理由がつかめないんだ。

夜は毎日やってくる。夜がくれば休まなければならない。休むために家がいる。そんならおれの家がないわけがないじゃないか。

ふと思いつく。もしかするとおれは何か重大な思いちがいをしているのかもしれない。家がないのではなく、単に忘れてしまっただけなのかもしれない。そうだ、ありうることだ。例えば…..と、偶然通りかかった一軒の前に足をとめ、これがおれの家かもしれないのではないか。むろん他の家とくらべて、特にそういう可能性をにおわせる特徴があるわけではないが、それはどの家についても同じように言えることだし、またそれはおれの家であることを否定するなんの証拠にもなりえない。勇気をふるって、さあ、ドアを叩こう。

運よく半開きの窓からのぞいた親切そうな女の笑顔。希望の風が心臓の近くに吹き込み、それでおれの心臓は平たくひろがり旗になってひるがえる。おれも笑って紳士のように会釈した。
「ちょっとうかがいたいのですが、ここは私の家ではなかったでしょうか?」
女の顔が急にこわばる。「あら、どなたでしょう?」

おれは説明しようとして、はたと行き詰まる。なんと説明すべきかわからなくなる。おれが誰であるのか、そんなことはこの際問題ではないのだということを、彼女にどうやって納得させたらいいだろう?おれは少しやけ気味になって、
「ともかく、こちらが私の家でないとお考えなら、それを証明していただきたいのです。」
「まあ…..。」と女の顔がおびえる。それがおれの癪にさわる。
「証拠がないなら、私の家だと考えてもいいわけですね。」
「でも、ここは私の家ですわ。」
「それがなんだっていうんです?あなたの家だからって、私に家でないとはかぎらない。そうでしょう。」

返事の代わりに、女の顔が壁に変わって、窓をふさいだ。ああ、これが女の笑顔というやつの正体である。誰かのものであるということが、おれのものではない理由だという、訳の分からぬ論理を正体づけるのが、いつものこの変貌である。

だが、なぜ……なぜすべてのものが誰かのものであり、おれのものではないのだろうか?いや、おれのものではないまでも、せめて誰のものでもないものが一つくらいあってもいいではないか。時たまおれは錯覚した。工事場や材料置き場のヒューム管がおれの家だと。しかしそれらはすでに誰かのものになりつつあるものであり、やがて誰かのものになるために、おれの意志や関心とは無関係にそこから消えてしまった。あるいは、明らかにおれの家ではないものに変形してしまった。

では、公園のベンチはどうだ。むろんけっこう。もしそれが本当におれの家であれば、棍棒をもった彼が来て追いたてさえしなければ….. たしかにここはみんなのものであり、誰のものでもない。だが彼は言う。

「こら、起きろ。ここはみんなのもので、誰のものでもない。ましてやおまえのものであろうはずがない。さあ、とっとと歩くんだ。それが嫌なら法律の門から地下室に来てもらおう。それ以外のところで足をとめれば、それがどこであろうとそれだけでおまえは罪を犯したことになるのだ。」

さまよえるユダヤ人とは、すると、おれのことであったのか?

日が暮れかかる。おれは歩きつづける。

家….. 消えうせもせず、変形もせず、地面に立って動かない家々。その間のどれ一つとして定まった顔をもたぬ変わりつづける割れ目….道。雨の日には刷毛のようにけば立ち、雪の日には車のわだちの幅だけになり、風の日にはベルトのように流れる道。おれは歩きつづける。おれの家がない理由が吞み込めないので、首もつれない。

おや、誰だ、おれの足にまつわりつくのは?首つりの縄なら、そうあわてるなよ、そうせかすなよ、いや、そうじゃない。これはねばりけのある絹糸だ。つまんで、引っ張ると、その端は靴の割れ目の中にあって、いくらでもずるずるのびてくる。こいつは妙だ。と好奇心にかられてたぐりつづけると、更に妙なことが起こった。しだいに体が傾き、地面と直角に体を支えていられなくなった。地軸が傾き、引力の方向が変わったのであろうか?

コトンと靴が、足から離れて地面に落ち、おれは事態を理解した。地軸がゆがんだのではなく、おれの片足が短くなっているのだった。糸をたぐるにつれて、おれの足がどんどん短くなっていった。すり切れたジャケツの肘がほころびるように、おれの足がほぐれているのだった。その糸は、糸瓜のせんいのように分解したおれの足であったのだ。

もうこれ以上、一歩も歩けない。途方にくれて立ちつくすと、同じく途方にくれた手の中で、絹糸に変形した足が独りでに動きはじめていた。するすると這い出し、それから先は全くおれの手をかりずに、自分でほぐれて蛇のように身に巻きつきはじめた。左足が全部ほぐれてしまうと、糸は自然に右足に移った。糸はやがておれの全身を袋のように包み込んだが、それでもほぐれるのをやめず、胴から胸へ、胸から肩へと次々にほどけ、ほどけては袋を内側から固めた。そして、ついにおれは消滅した。

後に大きな空っぽの繭が残った。

ああ、これでやっと休めるのだ。夕陽が赤々と繭を染めていた。これだけは確実に誰からも妨げられないおれの家だ。だが、家が出来ても、今度は帰ってゆくおれがいない。

繭の中で時がとだえた。外は暗くなったが、繭の中はいつまでも夕暮れで、内側から照らす夕焼けの色に赤く光っていた。この目立つ特徴が、彼の眼にとまらぬはずがなかった。彼は繭になったおれを、汽車の踏切とレールの間で見つけた。最初腹をたてたが、すぐに珍しい拾いものをしたと思いなおして、ポケットに入れた。しばらくその中をごろごろした後で、彼の息子の玩具箱に移された。
(http://language-assistant.org/cgi-bin/reading.cgi「LA READINGS」より転載。)

おにぎり

2023-09-11 17:02:13 | 創作
おにぎり             瀬本あきら

 母とハハ。かえは何度も呟いてみる。すると、やはりハハを母と思えと言われてもMURI、となる。そして、この店に逃れる。おばちゃんが居るからだ。母でもないその人はかえが大好きだった。その店は駄菓子屋、夜になると酒も出す店になる。
 かえはお客というわけでもない。アルバイトの立場というわけでもない。その店にもう一年以上前から通っている。その店に泊まることもあった。
 ハハは優しくしてくれた。時々小遣いも貰っていた。ハハの実家は資産家だと聞いていた。だから、父は働かなくてもお金には困らなかった。いつも父とハハは家にいた。これといって不満があるわけでもなかった。ハハの優しさが息苦しい。あえて逃れる理由をあげれば、そのことだった。稀に自分か消えてしまえばいいと思うこともあった。高校を中退したのもそのことが理由だった。もう子どもという年齢ではないのに生きる目標をつかむことができないでいた。

 「かえちゃん、おっちゃんに酒注いでくれる」
 夜になると常連のお客が集まってきた。立秋を過ぎてもまだ夜も暑かった。
 かえは言われると素直に徳利を傾ける。もうそれが習慣になっていた。この店の夜の客の人気者だという自覚がかえを辛うじて支えていた。
 「おい、そこのおっちゃん、その子未成年だからね。わかってるね」
 おばちゃんが薄笑いを浮かべて言った。
 「ママ、十八は子どもじゃないぜ」
 「まだ子どもだよー。私のかわいい子どもだよー」
 「おお、そういう意味か。じゃ、一杯だけにしとく。ありがとね」
 すると、別のお客が突然叫んだ。
 「おい、ママ、ムシャク、無錫(むしゃく)だ。唄うぞ」
 白髪頭の男だった。
 「ほいきた」
 おばちゃんはそう言ってマイクを投げて渡した。この店にはカラオケなどはない。だから、マイクはラップの芯の先にテニスボールを取り付けたものだった。その男はマイクを受け取ると「無錫旅情」を唄いはじめた。滑らかな声質の歌声が店いっぱいに響いた。
 「上海、蘇州か、行ってみたいなあ」
 奥のほうからそう言う声が聞こえた。
 「十八番、オハコだよ。やっちゃん、よくやるよ」
 おばちゃんはさっきとは違う笑顔になった。
 「うちの専属歌手だよ、やっちゃんは……かえちゃんもうまかったよね。唄う」
 そう言われて唄いたくなったが、かえは返事の言葉を飲み込んだ。急に思い出したことがあったからだった。それは、ウサギのことだった。
 「おばちゃん、餌やってくれた」
 おばちゃんは慌てたような顔になった。
 「あっ、忘れてた」
 「じゃ、ちょっとやってくるね」

 裏の勝手口の横に小さな小屋がしつらえてあって、そこに茶色のノウサギが一羽住んでいた。やっちゃんが一人住まいのママが寂しいだろうからと言ってくれたものだった。おばちゃんはあまり関心がないらしく餌の草をやり忘れることがよくあった。だから、自然とかえが飼育係になっていた。
 「ちゃこ、ごめんね。お腹すいた」
 オスかメスかわからないので、頭に浮かんだ名前を仮につけてみたのだが、いつのまにか固有名詞として定着していた。
 「夜だから少しだけだよ」
 昼に採っておいた空地の草の湿気を布で丁寧に拭いて、戸を開けて入れておいた。ウサギは湿った草を食べさせるとすぐお腹を壊すので、いつもそうしていた。喜んでいるような仕草で食べはじめた。その姿を見ているとかえは幸せの気持ちを味わうことができた。かえの気持ちを分かってくれていると信じていた。

 「今夜は泊まるね」
 おばちゃんは促すようにそう言った。だから、かえは誘われるまま泊まることにした。畳の部屋は一間しかなかった。
 「同じものばかりで悪いけど、またおにぎり作るからね。少し待ってて」
 やがて、大きなおにぎりが二つちゃぶ台に乗っかった。食べると中から具が出てきた。おかかと高菜の漬物だった。
 「おいしい」
 かえは、こみ上げてくる嬉しさとともに飲み込んだ。
その夜はいつものように二人並んで寝た。

 翌日の朝、かえは家に帰った。
 玄関を恐る恐る開けると、父が待ち受けていたように私を手招きして居間に誘い入れた。かえは身構えた。また説教か。そう思った。
 「かえ、いままで黙ってたけどさ、出来たんだよ、妹が。いや、まだ男か女か分からない。けど、医者は女の子でしょうと……。」
 かえは予想していたことが意外と早く現実になったことに、嫉妬のような不安のような気持ちが膨らんでくるのを抑えきれずにいた。いよいよわたしはこの家には要らない人間になった。心の中でそう呟いた。……また、あの日の電車の音が遠くから聞こえてきた。……わたしは消えた方がいい……。
 「でね、かえ。これから母さん大変になるからさ、少しでも多く家に居てほしいの、分かる」
 かえは黙っていた。そうする他に仕様がなかった。
 「お前の家はここしかないよ」
 「……」
 「あのおばちゃんちで、お客の相手をしているの」
 「……」
 「子どものすることじゃないよ」
 「わたしは、子どもじゃない」かえは叫んだ。思いをぶちまけると、自分の部屋に駆け込んで鍵をかけた。すると、携帯の呼び出し音が高く鳴り響いた。おばちゃんだった。
 「あっ、かえちゃん、大変だよ。ウサギが、動かなくなった」
 「ちゃこが、ちゃこが死んだの」
 「いや、まだ、まだ温かい。息をしてるみたい」
 「すぐ行くから。で、やっちゃんおじさんに連絡したの」
 「今、ここにいるよ。様子見てる」
 「すぐ行くから」
 かえは廊下を音をたてて走りぬけると外に出た。家の中から父の大きな声が聞こえてきた。

 ちゃこの小屋の前で三人はしゃがんで一様に中を覗き込んでいた。
 「わたしは猟師の資格はあるけど、獣医師の資格はないのでよく分からない。多分小屋が狭いこととそれから餌かな。野生動物だからな。普通のウサギとは飼い方が違う。わたしが悪かった。ママが寂しいだろうと思って……。もうだめかも知れない」
 「いや、ありがとね、やっちゃん」
 おばちゃんはそう言いながらやっちゃんの肩に手を置いた。
 
 翌日の夕方かえはウサギ小屋を覗き込んだが、からっぽだった。
 「おばちゃん、ちゃこは」
 「死んだよ」
 「えっ、それで捨てたの」
 「いや、捨ててはいないよ」
 「じゃ、どうしたの」
 「ははっ、いまに分かるよ」
 「どういうこと」
 「……」
 かえはそれ以上問いたださなかった。
 その日も泊まることにしたかえは、いつもと違って落ち着かなかった。ちゃこを失った喪失感に苛まれていた。「ちゃこ、どこに行ったの」。心の中で一心に行方を想像していた。「墓の中に……」。そうだといいのだけれど。毎日でも参ってあげる。
「今日のおばちゃんのおにぎりは特別美味しいよ」
そう言って、おばちゃんはまた大きなおにぎりを二個ちゃぶ台に乗っけた。
 「食べてごらん」
 かえはお腹がすいていたので大口でかぶりついた。いつもと違う具の深い味がした。
 「美味しいでしょ」
 「うん、とっても」
 「よかった」
 かえは美味しかったので、すぐに完食してお茶をすすった。経験したことのない幸福感を覚えた。「おばちゃんのおにぎりは格別だ」。
 「分かったでしょ」
 「えっ、何が」
 「今日のおにぎりの具」
 「えっ、何にも」
 「ははっ、ウサキだよ」
 「うっ、ウサギ」
 「そうだよ」
 「すると、ちゃ、ちゃこ」
 「その通りだよ」
 「おばさんが捌(さば)いたの」
 「いやね。猟師の……」
 「やっちゃんおじさんが」
 「さすが、巧いもんだよ。包丁捌きが」
 かえは突然吐きそうになって台所の流しに行った。喉に指を入れても出てこなかった。
 「どうしたの」。おばちゃんの声を背後に聞きながらかえは外に飛び出した。

 電車道沿いにかえは歩いていた。今までも何回もここを歩いて、これからどうしたものかと迷っていた。電車が音をたてて何度も通り過ぎて行った。車内の灯りがかえをその都度照らした。踏切のないところから線路に出て、レールに耳をつけて近づいてくる車両の音を聞いたこともあった。「このままひかれてもいい。わたしの本当の居場所はここかも知れない」と思ったこともあった。
 かえは電車道の隙間を見つけると誘われるように線路の上に出た。
靴の底から電車の響きを感じた。次第に近づいてくる。かえは動く意志を失っていた。「このまま死んでもいい」。
 そう思った瞬間、「かえちゃーん」と呼ぶ声が聞こえてきた。「おばちゃんだ」。次第に声が大きくなって、姿が見えてきた。
 「危ないからすぐに出なさい」
 「ここに居たい」
 「ばか、死ぬよ」
 おばちゃんはそう言うと、線路に入ってきて、平手でかえの頬っぺたを殴った。そして、手を強く引っ張って線路からかえの体を出した。 
 「ばか、ばかだ、かえは」。そう言いながらおばちゃんはかえを抱き締めた。
 「……」
 「わたしを一人にするつもり」
 「……」
 かえの手を握りしめながら、おばちゃんは歩き始めた。
 かえはその手があったかいと思った。
 「おかあちゃん」
 泣きながらかえは、おばちゃんに必死にしがみついた。体温が伝わってきた。
 「おにぎり美味しかった」             (了)