今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

志ん朝 一三夜

2011年10月01日 | 「落語」のひきだし
古今亭志ん朝さんのファンです。
この度文化放送開局六〇周年記念ということで、志ん朝さんのCDが出ました。
「志ん朝 一三夜」というのは1983年の1月1日から3月26日まで毎週土曜日に文化放送でオンエアーされていたそうです。
志ん朝という人は、その生涯で大々的な独演会というのは、数少ないそうで(これは本人が思い描く芸のクオリティが恐ろしく高かったために、独演会という露出に二の足を踏んだのだろうという、関係者の見解)そんな中でのこの独演会は非常に貴重で、かつこの度のCD化は、収録マスターテープに忠実に、全編ノーカットでリマスターされた、価値のあるものだそうです。  (けして関係者ではありませんので、念のた(^_^;)

うんうん能書きよりも中身、中身。

               

9枚組のCDです。1枚に約3話、これはお値打ちではないでしょうか。
特典として、山本直純さん企画、日本フィルハーモニー交響楽団とのコラボ「銀河姫の昇天」というのがあります。
以前も、「ピーターと狼」というのをお二人でされてましたが、これも楽しみです。

後の演目は、ほとんど聞いたものばかりですが、おやっと思った演目「試し酒」。これは、噺より演技に重きを置いているので、実際見ていないとわからないためCD化されないと聞いていたものです。
これも含め、志ん朝さん45~47歳の噺家として円熟した噺を堪能させていただきます。

私が志ん朝さんを知るきっかけになったのは、弟に勧められたからです。その弟が知るきっかけになったのは、金城一紀の「GO」の中で主人公の高校生が、待ち合わせの時にウォークマンで聞いていたのが志ん朝だった、というので興味を持って聴いたらしいのです。
私もGOは読みましたが、その件は憶えていませんでした。確認しようと思いながら、まだできていませんが、とにかく弟に感謝です。

今日は志ん朝さんの命日です。没後10年です。
私は、亡くなった時のことも、活躍されていたのも全然記憶がありません。その気があれば生の高座も聴けたと思うのですが、その時は全く興味がなかったのですね。とても残念です。
ですので、残された貴重な音源で今日も志ん朝さんの追っかけをしています。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 読書の秋に読みたい現代の日... | トップ | 秋のロールパン »
最新の画像もっと見る

「落語」のひきだし」カテゴリの最新記事