今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

花見のはずの藤原岳

2024年03月25日 | 「山」のひきだし
フクジュソウがいいころだからと藤原岳に出かけましたが・・・
前日はこちら平地でも一日雪がちらちら。石榑峠手前からあたりは真冬の様相、山はさぞかし・・・


山口の登山口から木和田尾へ。


しばらく行くとあたり一面雪景色、ふわふわの新雪!


鉄塔で振り返る。伊吹や霊仙も真っ白。








雪は深くなってくる。少し先でアイゼンを付けました。


急登の先に待っていたのは・・・ 樹氷でした。


頭陀ケ平への辛い登りも


樹氷や景色を見ながら


頭陀ケ平はすごい風! 




御池の奥の平も真っ白。

ここからしょってきたわかんを履きました。私はそこまで用意していなくて、余分に持ってきていた人に借りたのですが、
今シーズン初めてのわかんとなりました。
ここから先はほとんど踏み後がなくて、わかん組二人が、トレースをつけながら歩きました。


ここからも樹氷がすごくて




慣れないわかんをはいて、よたよたと写真を撮りながら




でも不思議なことに、振り返るとそっち側には全然樹氷はついていなくて、風向きの関係かと思いますが、こっちから歩いてきてよかったね、と。


天狗岩には寄らず、小屋でランチです。 外は雪ということで満員状態でした。
ランチの後は藤原岳頂上にも行かず、大貝戸を降りました。



当然フクジュソウは雪の中ですが、

なんと執念で


見つけました


寒そうに震えていましたよ。


無事下山。


ピカピカのフクジュソウは見られませんでしたが、わかんを履いてふわふわの雪の中を歩けて、
私はとっても満足でした❣


2024年3月10日(日)晴れ
藤原岳 木和田尾~大貝戸

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赤猫異聞

2024年03月17日 | 「本」のひきだし

ブクログより




火事と喧嘩は江戸の花、と言われたのは昔。

時は明治。とはいえ最後の将軍はとうに大政奉還されているのに、新政府の機能は整わないまま、何もかも以前と変わらぬまま物事が動いていた宙ぶらりんな時代の話。

牢人を収監する牢屋敷も多分に漏れず、急な沙汰で一人の罪人が今まさに斬首されようというその時、遠くで半鐘が鳴り響いた。
すぐさま執行は取りやめ、解き放ちの相談が始まる。

その昔、火事が出ると、罪人といえども牢内で焼け死ぬのは忍びないと、一時解き放ち、という決まりがあり、鎮火の後は決められた場所に必ず戻ることとして、全員解放された。戻れば一段階、罪の軽減、戻らなければ捜して死刑。
まぁ今考えればずいぶんとのんびりした話であるが、当時はほとんどが言いつけ通りに戻ったというのだ。
情けには情けで答えるということか。

さて、この牢屋敷には先ほど刑が取りやめになった者の他に、後二人、重罪人が収監されており、この三人の処置を巡り役人たちの議論が繰り広げられる。
結果、いくつかの条件付きで異例の解き放ちとなった。
三人三様事情を抱え、目的を果たすべく向かった先には・・・何とも奇怪な事態が待ち受けていた。

その謎解きは、後年関係者に対する聞き取り調査で明らかにされる。
驚愕の真実。
理不尽な仕打ちを受けても、腐らず真っ当に過ごしていたらお天道様は見ていてくださる、ということか。
ちょっとほろりとして、胸のすくミステリーだ。


赤猫異聞 / 浅田次郎

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千種街道からイブネ そして樹氷

2024年03月06日 | 「山」のひきだし
夏日に近い日があったり、そうかと思えば雪がちらついたり・・・極端な天気に体が戸惑っています。
そんなある日、イブネに行きませんかと誘っていただきました。

イブネは何年ぶりかなぁ、鈴鹿の中でも奥深いので、気軽に行けるところではありません。
でも誘ってくださった方は、ひと月に一回はイブネに行くというイブネ好き。噂では恋人がいるらしい( ^ω^)・・・


千種街道の林道を歩いてやっと山に入ると雪が出てきました。前日降ったんです。




杉峠。


向かいの雨乞岳を見ると真っ白。樹氷です。




いや~期待しながら先を急ぎます。


出てきた、出てきた。








素晴らしい!! ここの樹氷は細かくて可愛い。 


到着。






ここも素晴らしい・・・


遠くに白山や御嶽などが見えます。






風もなく穏やかでいつまででも見ていたい。
でも陽が出てきたのですぐに溶けそうです。

今年は樹氷は諦めていたのですが、こんな素晴らしいのが見られて、おまけに雪まで。
休日なので結構登られていて、出会ったソロの女性の方、先週は全くなかったんですよと。わ~やっぱりイブネにはみんな恋人がいるんだ。


2024年2月24日(土)晴れ
千種街道~イブネ1160m







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黒牢城

2024年03月04日 | 「本」のひきだし

ブクログより



新聞の書評欄で見て、図書館にリクエスト。
待っている間に何と直木賞受賞が決定。
何というタイミング、と手に取りましたが私、戦国時代は苦手なんですよね。

誰それがどこどこを攻めた。誰それが誰それに謀反を起こした。などなど・・・登場人物多すぎるし、攻防により立場が簡単に変わるし、状況が目まぐるしすぎる、と思うのは私だけだと思いますが、ではなぜにこの本を?
作者のこれまでの作品が良かったのです。
帯にもある戦国×ミステリ これです。

時代は本能寺の変より4年前、信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠もった荒木村重、そして土牢に幽閉されている織田方の黒田官兵衛。
あとはそれらを取り巻く人々。
舞台は変わらないし、時代もそれほど進まない、新しい人もあまり登場しない、そういう中で不可思議な事件が起こり、謎解きがなされるのです。

戦国ものながら大変わかりやすい、そしてやっぱりミステリーです。
それが史実に基づいて描かれているのですから、自然にのめり込んでいきます。
う~んますます目が離せない、米澤穂信さんでした。
直木賞受賞おめでとうございます。(2022/2/3)

第166回直木賞受賞作


黒牢城 / 米澤穂信





お雛様も終わり






山は早、花の時期となりました。


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