今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

落葉松サラサラ 猪臥山

2014年10月28日 | 「山」のひきだし
先週、南沢山~富士見台で素晴らしい展望と紅葉を見ましたが、人間の欲望は果てしないもので今度は猪臥山へ行く?と言われて、もちろんです!と出かけてきました。

登山口は卯の花街道という素敵な名前の道路沿いにありました。駐車スペースにはほかに車はなく1番乗りのようです。
歩きはじめは結構きつい登り。


けれど色とりどりの紅葉が素晴らしい。そして今日も空が青い。





落葉松の紅葉もすすんでます。

素晴らしい紅葉の中、いくどかアップダウンを繰り返すうちに


頂上です。またまた素晴らしい展望、360度・・・
あれ?我々が1番乗りのはずなのにたくさん先客がいる。反対側のすぐそばの神社まで車で来て手軽に登って来られるそうです。
ドイツからのお客さんを案内している方もいました。大満足のご様子でしたよ。


劔、立山連峰。


北アルプス。岩肌まで見える近さ。


御嶽山


乗鞍



白山と


ちょこんと籾糠山




飽きずにあっち向いたり、また向きを変えてひとしきり展望を楽しんだら、本日も展望レストランでランチです。お持ちかね、お待ちかね。実は早くからお腹がすいていたんです。
お天気はいいし、ぽかぽかで見飽きない展望ですが、帰路も登りくらい時間がかかるらしいので、切り上げて電波塔に向かいます。


目指す電波塔、遠いんですけど。

帰路の登山道の植生がおもしろいです。左側はブナやダケカンバなどの広葉樹、右側は落葉松一色です。くっきり分かれています、不思議ですねぇ。


落葉松の下で佇んでいると、さらさら~と音を立てて落葉松が降ってきます。わ~こんなの初めて。


落葉松の落ち葉、上等な絨毯のようにふかふか。


ここまでくると、笠の後ろにかくれていた槍の先っぽが見えました~


しばらく林道を歩いた後、またここから登山道に戻ります。

しばらく歩いていると、左手に笹を刈ったばかりの道が現れました。赤いテープもこれでもかと言うくらいついていて、何の道だろう、始めてきた人だったらこっち行くよね、なんて言いながら昔からの道を行きましたが、途中で電波塔のところで先に行った人たちが人たちが追いついてきました。おかしいねと話を聞いてみると、テープにつられて脇道に行って、とんでもなく遠回りをした、と言うことでした。何の道なのでしょう?


ずっと紅葉の中を。


林道に降りて、沢沿いの道も素晴らしい。

卯の花街道を10分ほど歩いて、車まで戻りました、よい周回コースです。
先週に引き続き、またまた素晴らしい展望と紅葉の中楽しい山歩きができました。
誘っていただいたドルフィーさんさん、福ちゃん、ありがとうございました。


平成26年10月25日(土)晴れ

猪臥山(いぶしやま)1519m

登山口(7:50)~頂上(11:00~12:10)~下山(15:36)


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◎紅葉◎展望◎ 南沢山~富士見台

2014年10月23日 | 「山」のひきだし
明日もいいお天気だしどこかに行こうかな~ (最近の私のどこか、ももちろん山、です)
綿向はもう少し用心しとこうか、伊吹はきついか、赤坂山にしようかな、一人なので大勢いる山じゃないといやだし・・・
なんてことを考えながら夜ゴソゴソ準備をしているところに、一通のメールが。

ただ以前の写真を送ってきてくださっただけのメールでしたが、最後の一言 <明日は南沢山~富士見に行きます> 
お誘いでも、どうですかでもなくただぽつりと漏らされたその一言に飛びついてしまった私。

少し遠いけど、一人で赤坂山より楽しそう、紅葉も見ごろみたいだし、とそんなこんなで出かけてきました。

折しも只今阿智セブンサミットというイベント中で、今日の南沢山と富士見台高原はその中の山なんですね。


今回設置された立派な看板。ふるさと村自然園登り口。

山に入った途端、カツラの木の甘い香りの歓迎を受け、またもやス~ハ~・スーハ~。しすぎて道を間違え、早々に下山するところでした。


テンション上がります。





青空~~

沢コースの分岐を過ぎると、ほどなく南沢山頂上です。きつい登りもなくとても歩きやすい道です。足元を気にすることなく、あちこちきょろきょろ紅葉を見上げながら歩けるのがいいです。






御嶽山の噴煙が見えました。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。


気持ちのいい笹原。


笹原は見ていると気持ちいいのですが、日差しを遮るものがないので歩いていると暑いくらいです。



横川山に到着。

わ~~ 絶景です。それしか言いようがない。360度の大展望。わ~うれしいな。いつも鈴鹿の鉄塔などが入った展望しか見ていない私は大感激です。


南アルプス。


この間行った南木曽がど~ん


中央アルプス。


乗鞍と北アルプス

ここでランチにしますが、場所が狭いと言うこともありますがここでは誰も円陣を組みません。みんな一列になって展望を楽しみながら食事しています。立ったまま食べている人もいますよ。

最初は上着を着込みましたが、温かいにゅうめんなどをいただいたりしているうちに暑くなってきて、また脱いだり、絶景を見ながらのランチは最高でした。



お昼からも笹原の中を行きます。
程なくして山の斜面が見えてきました・・・


きれい! かわいい! メルヘンの世界のようです。


こっちも。


こっちも。


日が当たっていても当たっていなくても、それはそれできれい。

もうみんなわぁ~わぁ~と歓声を上げながら、後ろを振り返り振り返り、ちっとも前に進まないのでした。


樹林帯の中に入ったら入ったで、紅葉を間近に。


落ち葉の絨毯を踏みしめて。


もう名残惜しくて~


富士見台高原に到着。


日曜日とあって大勢の行楽客でにぎわっています。


この山登頂で、7座制覇されたセブンサミッター。おめでとうございます。

このあたりにくると青空も隠れてしまって、展望も効かなくなってしまいました。
なんでも富士見台では日本百名山のうち、23座を見ることができるのだそうです。横におられた人に午前中の展望を話すと、残念がっておられました。

神坂小屋、萬岳荘に立ち寄り、古代東山道を降りていきました。




こちらは違う樹木の紅葉です。


昔の放牧の牛が歩いた名残の柵だそうです。


落葉松も色付いてきました。

久々のロングコース、よく歩きました。でも往路と帰路の道が違うのでいろんな紅葉を楽しみながら歩いたせいか、あまり疲れは感じませんでした。

好天候、紅葉、展望、好条件といくつかの偶然で実現した今回の山行、思い切って出かけて本当によかったです。


平成26年10月19日(日)晴れ

南沢山   (1564m)
横川山   (1620m)
富士見台高原(1739m)

ふるさと村自然園登山口(8:40)~南沢山(10:45)~横川山(11:30)~富士見台高原(13:50)~神坂神社登山口(16:20)

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秋たけなわ 天生湿原・籾糠山

2014年10月18日 | 「山」のひきだし
15日どこかへ行きませんか、とmayuさんに誘っていただきました。
どこかと言っても、遊園地やショッピングではありません、言うまでもなく山です。
この時期きれいな紅葉が見たいなぁ、というリクエストに答えていただき天生湿原・籾糠山へ行ってきました。
今年の春は、天候不良で中止になったし、あ~思えば2年越し念願の天生湿原です♪



白川郷I・Cを降りて360号線に入り、峠に向かう道から紅葉。期待が高まります。


協力金500円を払い歩き始めると、紅葉情報の看板が≪最高潮≫と。


最高潮!!


落ち葉をサクサク踏みしめて。


クマよけの一斗缶、鳴らしながら歩きます。

湿原地に来ました。もちろん今は何もありませんが対岸の紅葉も素晴らしいです。ちょっとガスがかかっています。



湿原と対岸の紅葉。


湿原の真ん中に建つ匠屋敷。



湿原を過ぎて、カラ谷分岐のカツラの巨木。

このあたりに来ると、カツラの葉っぱの甘い香りが一面漂っています。香りを吸い込んでお茶を飲んで、甘いお菓子を食べた気分?
ここから道は3通りに分かれます、まずは右のブナの原生林の道を行きます。


カツラの葉っぱ、裏側のほうが香りがきつい。葉っぱを嗅ぎながらス~ハ~。


巨木の中を歩く。


ミズバショウ群生地。最盛期の写真があります。圧倒的な数です。




籾糠分岐を過ぎると、青空になってきました。山の中も明るくなりテンションも最高潮。


頂上到着。狭いので混雑時の食事は下で、と繰り返し看板がありましたが確かに狭いです。
でも今日は大丈夫でしょう。2組の方がすでに食事されています。


本日のランチ。トッポッギ入り白湯スープ、サンドイッチ、スイートポテト、リンゴとナシのフルーツ。ごちそうさまでした。


頂上より。


絨毯のような紅葉。

次々に登って来られて、皆さん頂上でお昼にされます。順番に譲り合って。

帰りは真ん中のカラ谷登山道を帰ります。すぐに沢が出てきて沢沿いに歩いていくと、カツラ門。カツラの木でできた門なのですね。
昔はそのカツラの木の間を歩いていたそうですが、今は横に道ができていてそこは通れません。
カツラの木はたくさんの人に精気を吸い取られたのか、朽ちているようにも見えます。落ちている葉っぱも甘い香りがしません。
なので、本物のお菓子とコーヒーで休憩しました。


カツラ門。葉っぱが無い。

1・2度渡渉をして、カツラの巨木の分岐に帰ってきました。やっぱりここは香りが違う。ふんふん、すーはー言いながら歩きます。


ダケカンバ?


ツルリンドウ


湿原の西回りの木道。う~ん気持ちいいです。


秋たけなわ


♪まぁ~赤な秋に包まれている~♪

熊さんにも合わず、無事降りてきました。
秋の紅葉で、大満足でしたが、春には「このあたりはニリンソウがバァーと」「このあたりはサンカヨウロードになる」というmayuさんの説明に来年はぜひ雪解けとともに訪れたい、と思ったのでした。



平成26年9月15日(水)曇り時々晴れ

天生湿原・籾糠山(1744m)
登山口(9:20)~湿原~カラ谷分岐~籾糠分岐~籾糠山(11:40)~木平分岐~カラ谷登山道~登山口(15:30)





コメント (6)
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人質の朗読会

2014年10月14日 | 「本」のひきだし

ブクログより

地球の裏側にある、一度聞いただけではとても発音できそうにない込み入った名前の村の近くで、日本の旅行会社が企画したツアーのバスが拉致された。バスには日本人が8人乗車していた。

犯人人グループは政府を相手取る、ゲリラ。
ゲリラと政府軍との交渉は長引き、遠い国のこととてやがて人々の記憶が薄れかけた頃、軍の特殊部隊がアジトに強行突入、激しい銃撃戦となり、その場にいた犯人グループは全員射殺、人質8人は犯人が仕掛けたダイナマイトにより全員死亡・・・という痛ましい結果に。

その後現場から、細かく文書がぎっしり書かれた板きれや、壁などが発見される。
そののち政府側が差し入れ時に偲ばせておいた盗聴器によって録音されたテープが公表された。

人質が時間に任せて、一人ずつ語り合った朗読が入っていた。板きれなどに書かれていた文章はその下書きと見られた。

以下の章は8人の人質の朗読の内容である。
今まで生きてきた中でのほんの一コマであったり、特異な体験の模様であったり、その人の人生そのものであったり、非常に興味深く引き込まれて読んでいくうちに、どういう状況で、誰が語っているのかわからないまま読み終わると、巻末に誰それ、職業、年齢、今回このツアーに参加した理由、が記されていて改めて おっ、これは人質になった人の朗読なんだ、とその都度現実に引き戻されるということの繰り返しだった。

聞き手は人質同士と、見張り役の犯人たち、そして盗聴器の向こうにいる特殊部隊の一員だけ。
毎回控えめな拍手とともに始められる静かな静かな朗読会、それは犯人や人質などの立場を超えたある種の一体感を持った、まるで憩いのひとときのようだ。
しみじみとした何とも不思議な読み物に出会った。



人質の朗読会 / 小川洋子
★★★★☆

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冠山とちょこっと金草山

2014年10月10日 | 「山」のひきだし
久しぶりの水曜日の山の会です。
展望を期待して、冠山に出かけました。福井と岐阜の県境の冠山峠に登山口があります。
福井との県境の山、というだけで安堵感がある私(^^;)


登山口には、統合された町名が刻まれた立派な石碑があります。
この地点ですでに標高は1000mくらい。奥に見えるのが冠山。


穏やかな上天気です。道も緩やかで歩きやすい。かっこいいですね冠山、マッターホルンみたい。


葉っぱが亀に似ている。カメバヒキオコシ


花も何とか残っている。





ツルリンドウも、残ってました。


イチゴの花?


色付き始めているている斜面。


冠平が見えてきました。

冠平を下に見て、最後の岩場の登りです。本日最大の難所?すれ違った人から濡れていて滑りやすいから気をつけて、とアドバイスを受けました。
このあたりの斜面はニッコウキスゲやキンコウカが咲き乱れる場所だそうで、また是非見に来たいものです。初夏ですね。


岩場の途中で残っていた、カライトソウ。


ロープもあります。


きれいな紅葉も見る余裕なし。


頂上!! すご~い、360度の展望です。


この間行った能郷白山方面。


白山も見える、うれしい、うれしい!!


本日のランチ♪ ぜんざい、ポテトサラダ、スイートポテト、ハム、ちくわなど・・・
本日もごちそうさまです。
今日はよいお天気なので、平日にもかかわらず結構な人たちが登ってきますが、記念撮影を済ますと降りてゆかれます。冠平でお昼にされるようです。
時間はたっぷりあるのでゆっくり寛いで、下山もゆっくり。
帰りに冠平に立ち寄ると、そこでものんびり過ごしている人たちと、ひとしきりおしゃべりを楽しみ、下山しました。

峠に降りてくるとまだ2時前です。向かいにあるのは金草山の登り口、行ったことない、気になる~~ ちょっと様子を見に来ましょう。わ~い。


登り口、木彫りのお地蔵様と、キンミズヒキソウ。


立派なブナの木が。

歩き始めは、道が狭くて木の根っこが張り出していたり歩きづらいところもありますが、やがて道幅も広くなり歩きやすくなりました。先はまだまだ長いですがきりがないので引き返しました。


ここら辺を歩いた。

山頂はまた今度のお楽しみにしておきます。こちらもお花がきれいだそうです。
ちょっとでも様子がみられてよかった。
よいお天気の中、冠山と金草山をちょっと、また未踏の山に行けました。



平成26年10月8日(水)晴れ

冠山 1257m
冠山峠(9:15)~山頂(11:00)~冠山峠(13:50)~金草山ちょっと~冠山峠(14:40)

コメント (5)
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