今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

あきない世傳 金と銀(5)転流篇

2021年05月30日 | 「本」のひきだし

ブクログより


シリーズも早5巻目になります。
大坂天満の呉服商、五鈴屋の六代目店主の女房となった主人公、幸。三兄弟に嫁す、という数奇な運命を受け容れた幸ですが、理解のある夫、智ぼんに見守られて、帯に目を付けて売り出したり、桔梗屋を買い受、奉公人らと心をひとつにして商いを広げていきます。

そして念願の江戸出店の計画も見えてきたのですが、
そんなに順調に話は進むまいと思っていたら、なんてこと・・・またまた新たな試練が幸に立ち向かってきそうです。果たして幸は、そして五鈴屋は、どう乗り越えていくのでしょうか。

今回、幸の母親が亡くなって、妹の結が幸のもとにやってきました。
この結が今後何かと幸の手助けをしてくれそうで楽しみです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道誉の枝垂桜と清滝山

2021年05月25日 | 「山」のひきだし
徳源院の枝垂桜を見て、清滝山へ登ろうという山行に参加しました。
場所は、滋賀県の湖北地方になり、東海道本線の柏原駅を出発して、近江長岡駅に降りるというコースで、電車を利用して便利なコースです。


車は徳源院へ直接集合です。


隣に清滝神社があり、祭礼の支度をされていました。


幟の下についていた飾り


徳源院はコロナで拝観中止、中にも入れません。枝垂桜も終わっていました。


道々、伊吹山を見ながら




北畠具行の墓



いよいよ山に入り、しばらく歩くとほどなく

放送局の電波塔が見えてきて、清滝山です。


伊吹山が一段と近い。


ここでランチを頂き、しばし休憩・・・


P268,3 目指して降ります。

林道に出て、まっすぐ行くと自動車道に出ますが、長岡駅に行くので、再び山に入り加茂神社へ向かいます。
 

軽くやぶ漕ぎが終わり、ほっとすると ウラシマソウがありました。


あたり一面。こんな群生初めて。


これはヤマルリソウ?


会議中ですか?



加茂神社。


苔むした狛犬が年代を語っています。




あっこれがヤマルリソウ




オドリコソウ





予定では電車で柏原駅まで帰る予定でしたが(ひと駅)ワンちゃん連れの方にお付き合いして歩くことにしました。
時間も早いし、お天気もいいし。


振り返り。

途中、やってきた電車に手を振りながら、ブラブラ帰ったのでした。


撮り鉄の方が2・3人おられた場所で私も。


伊吹山と電車でこんな感じ?

山と車道とトータル10㎞ほど、お天気も良くて花もたくさん見て充実の一日でした。


2021年4月10日(土)晴れ
源徳院~清滝山・438、9m  滋賀県米原市


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

25年目の「ただいま」

2021年05月18日 | 「本」のひきだし

ブクログより

以前「ライオン」という映画が封切られました。
見たかったのですが見逃してしまいました。
その映画の原作となったのがこの話です。実話です。

インドの貧困家庭に暮らす主人公のサルーは 小さい頃から、兄といろいろなことをしながらお金を稼ぎ家計の足しにしていましたが、5歳の時、兄とはぐれて電車に乗ってしまい、知らない土地で浮浪者となり、路上生活をしながら危ない目にもあいながら暮らしていましたが、やがて最終的に児童保護施設に収容され、やがて幸運にも理解のあるオーストラリアの夫婦にもらわれてそれからは何不自由なく育ち、やがて大学生になり悩むのです。自分はどこで生まれて、どんな家族がいたのか・・・やっぱり知りたいと。

幼かったころの記憶を呼び起こし、なんとグーグルアースで探すんです。
自分の記憶に一致する地形や建物などをつなぎ合わせて、気の遠くなるような地図の旅が始まりました。
育ての親に言えず、悩んで心配をかけたり、弟(彼も養子)とのいざこざなどで一時はあきらめもしますが、やっぱり知りたいという気持ちが付き起こし。

とうとう見つけ出しました。兄とはぐれて電車に乗った駅を。そこから自宅までを記憶と照らし合わせて・・・・
家は少し違う場所に移っていたけれど、近所の人が気づいてくれて母親との再会を果たすことができました。

兄はあの後、列車事故で亡くなっていましたが、お母さんと妹はずっと待っていてくれました。

グーグルアースで実家が見つかったことも凄いですが、サルーがオーストラリアの夫婦に引き取られたことも奇跡です。
この夫婦は子供ができなかったわけではなく、あえて自分たちの子供は持たないで、サルーのような子供たちを救うために養子を迎えてるって、(実際ふたり)
劣悪な施設の中で、そのような養子縁組が成り立つ事も珍しいし、その子供がサルーだったのも奇跡です。



25年目の「ただいま」 / サルー・ブライアリー

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外道クライマー

2021年05月06日 | 「本」のひきだし

ブクログより

山の本が続きます・・・

う~ん、クライマーに外道や正当がいるのか・・・
自分がやりたいことを優先して、世間を騒がせたり、誰かに迷惑をかけたりすればやはりそれは正当なクライマーとは言えないかな。
那智の滝を登って逮捕されればそれはいけないな。

しかし外道と言うほど自分を貶めなくてもいいだろうに。

「最も野蛮で原始的な登山」(そうなんだ)と呼ばれる沢登り。作者はそんな沢やです。
日本や台湾、タイの未知の渓谷に挑む作者と仲間たち。地球上に残された最後の秘境、ゴルジュに挑む壮絶なる冒険記です。

特にタイのジャングルでの46日間の溯行は、その迫真の文章に魂が揺さぶられたというより、読んでいるんだけれど、頭がその内容を拒否しているというか
少しも共感できない自分がいます。
狂気と正気のはざまのような極限状態での仲間とのやり取りや、塩コショウのいざこざなど、もうこんなんイヤヤ~と思いつつも読んでしまいました。

あり得ない、あり得ない、絶対!!


宮城公博 / 外道クライマー


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いまだ下山せず!

2021年05月03日 | 「本」のひきだし

ブクログより  



1986年年末、有明から出発、中房温泉~燕山荘~大天井岳~西岳~東鎌尾根からとりつき槍が岳~年が明けて1日に大喰岳~南岳から横尾~上高地へ下山、という計画で3人のパーティーが入山したが、予定の日を過ぎても下山してこなかった。

空陸、現地周辺捜索が繰り返されたが3人の足取りはつかめず、事実上の捜索は打ち切られた。

そののち、3人が所属する、のらくろ岳友会を中心とした捜索に切り替わる。
捜索に集まった人たちは、会員はもとより遭難者の個人的な知り合いや山で出会ったという人たちなど、それぞれ家庭や仕事をこなしながら、寝る時間を削っての捜索が始まる。
その壮絶ともいえる詳細な捜索の模様の全記録だ。

作者がのらくろ岳友会の女房役ともいえる立場の方で、その都度現場現場に立ち会ったうえでの記録なので、その様子は臨場感あふれ
ぐいぐい引き込まれて、いつしか自分も捜索隊のひとりになって山の中にいるような気になってくるほどだ。

3人の足取りをつかむため、その同じ時期、同じ山域に入山していたパーティーを調べ上げ、全国にちらばるそのメンバーに会いに行き証言をとるという気の遠くなるような作業の末、その証言をパズルのように組み合わせ、最有力地点が絞り込まれた。

「彼らは常念一の沢にいる!」雪渓が解け始めた4月の末、捜索隊を再編成して決死の捜索が始まった。
「早く見つかって欲しい、でも見つけたくない」対面するということは、その死を認めるということ、その心の葛藤は痛いほどわかる。
山に入ることもままならず、ただ連絡を待つしかない家族の気持ちはいかばかりか・・・

折しも今季節は春真っ盛り、山では厳しい冬が過ぎ、雪が解けだし、樹木の芽吹きが始まり躍動の季節ですが、厳冬期の深い雪の中には
様々な悲しい事実が埋まっていることも思い知らされます。



いまだ下山せず!  / 泉康子

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする