ブクログより
凄い、としか言いようがないです。
こんな高校生私の周りにはいません。
この本の広告をしばしば目にして、大体のあらすじは知っていましたし、現在の佐藤さんも写真とかで知っていますし、
そんなに興味はなかったのですが。
でも、・・・想像をはるかに超えていました。
高校入学のお祝いに、東欧、ソ連の旅行をプレゼントするご両親も凄いですが、全部自分で手配して(旅行会社のアドバイスは受けますが)たった一人で出かけてしまう、15歳の少年。凄いです。
同じく
ただただ圧倒されて読み終わった上巻でしたが、
下巻でも驚くことばかり。
ロシアに興味を持ったきっかけ、中学時代にさかのぼりますが、そういう事情が詳しく書かれていて、中学生がそんなことを?とまたまた驚くことばかりです。
大人と対等に会話が成り立ち、それも世間話ではなくてロシアに関することだったり、特定の専門的な話なのですから。
そして旅はいよいよ終盤、ロシア地区の一番緊張する地域に入っていきます。
そこでも冷静沈着に行動する佐藤少年は、少し体調を崩して寝込んだりもしますが、それも冷静に処理するんですね。
もう本当に怖いです。
でも日本について、バスの乗り継ぎがうまくいかず帰宅が遅れ、家に電話するとお母さんが心配で熱を出して寝込んでいるというくだり、あぁお母さんにとってはやっぱり15歳の少年なんだ、世間の子供を心配する母親と同じなんだなと少し安心したのです。
その後佐藤さんは、大学は神学を勉強されて、その後のご活躍は周知のとおりです。
十五の夏 上・下 / 佐藤優