今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

ライアー

2015年05月30日 | 「本」のひきだし

ブクログより


ページをめくってしばらくは、誰が何について語っているのかわかない状態で、読んでいくとどうやら主人公は夫と子供を持つ女性だと言うことがわかる。

そして女性の家族が滞在する、上海でいきなり始まった事柄を考えながら読んでいくと、あれよあれよと息もつかせぬ展開になっていく。

う~ん大体の設定はわかった、しかしこんな女性が実際いるのか?  こんな組織が実在するのか? ???
などという疑問は頭から追い出さないと、話の中に入っていけない。

女性がこの組織の中で起こる事柄の物語なんだな、と読み進めていくと女性の夫が亡くなってしまう。事故で片づけられるが、女性はその死に方に疑問を持ち独自で調べていくうちに、思いがけない方向に話は続いていく。

インパクトのある始まり方で、ぐいぐい惹きつけられていったが、中ほどは中だるみというか、ちょっと回りくどくなって、もう何でもありだなみたいな感じになってきた。そしてラストももう何でもありだから、あ~そうなんだという感じで、あまり衝撃もなかったなぁ。

最初、ちょっと期待したんだけど、ちょっとね・・・
最後までそんな事あるか??  とつぶやいているのだった。


ライアー / 大沢在昌
★★★☆☆

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オオウラヤシオの竜が岳

2015年05月26日 | 「山」のひきだし
シロヤシオを見たことがないという友達を誘って、見に行ってきました。
事前にネットで調べてみると、今年は裏年らしい・・・

でも全くないこともないだろうと出かけてきました。

9時前に峠の駐車場はもう満杯、結構来てるんだぁ、ちょっと期待します。

去年は道々、イワカガミもちょこちょこあったのに花は全くなし。


ツツジがきれい。


どうだんの花も。

重ね岩のあたりまでくると結構咲いているはずなのに・・・

葉っぱが生い茂るのみ、全く花はありません。

しばらく行くと、落花が見られます。もう遅いのか?上に行ったら咲いてるか?
下りてこられる方に聞いても、皆さん首を振られるばかり、が~~ん。


小さい木だけれどやっと見つけた。本日1番かな。


つつじはたくさんあります。


ここで迂回路へ行きます。笹が刈り取られちゃんとした登山道ができていますが、笹の根っこが残っていて歩きにくいです。



頂上が見えてきました。


こんな状態でも、たくさんの登山者でした。



裏道方面もこのとおり。1本か2本うっすら白いですが、見に行こうという気にならないです。

頂上で景色を眺めながら、軽くランチにします。
シロヤシオはがっかりでしたが、展望には満足してもらえました。


下り、登りには気がつかなかったけど、ちょっと咲いてた。葉っぱの間にぽつぽつと、よく見ないと見逃してしまいそう。


下山後、「あっ 虹?」虹ではないなあ、彩雲?違うなぁ、雲ではないもの。
そしたら夜、気象情報で言っておられました。・・・忘れましたが。

来年こそは、と来年も行く気満々の友達でした。


平成27年5月22日(金)
竜ヶ岳


コメント (2)
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夜また夜の深い夜

2015年05月21日 | 「本」のひきだし

ブクログより


最近の桐野さん、世相にマッチしすぎてリアルすぎて怖いです。
本当にありそうです、この話も。

読んでいる最中も、何というのか気持ちがぎりぎりでただストーリーを追っているだけで、話を楽しめていないのを感じます。
読み終わっても、「は~」 となんだか疲労感が残るんです。

デビュー当時の、村野ミロシリーズがまた読みたい!
事件性のあるストーリーで決してハッピーエンド的なものではないけれど、読後の何ともいえない雰囲気、時間の流れ方が全然違うんですよね。




夜また夜の深い夜 / 桐野夏生
★★★☆☆






野菜の花ってよく見るときれいです。




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奥びわ湖健康マラソン

2015年05月18日 | 「暮らし」のひきだし




走ってきました~~
第35回奥びわ湖健康マラソンです。
「ここは景色が良くて気持ちがいいから絶対おすすめ」というラン友に誘われて、参加してきました。

スタート、ゴールは長浜市役所西浅井支所、このあたり10日ほど前も山へ行くのに通ったばかり今日もいい天気でよい山日より・・・ではなくてマラソン日より。





この大会は、1.5km、5km、15kmの3種類のコースを走ります。
開会式の大会委員長の挨拶によりますと、人と競わない、タイムを気にしない、ラストスパートをしない・・・? 風光明媚な景色を見ながら楽しく走ってください。だそうです。
なにしろ健康マラソンですから。



こんなびわこ沿いを走ります。のどかに船遊びをしている人もいます。



ほんっとに気持ちよかったです。(写真なんか撮ってる場合か?)


テーマものどかなら受付や給水の係を、地元の中学生がボランティアでしてくれていてなんだか温かい気持ちになれました。
沿道では地元のおばあちゃん達の声援や、ライダーが休憩のついでに送ってくれる声援に(さすが観光地)元気をもらい、気持ちよく完走することができました。
初めての参加だったので勝手が分からずうろうろしましたが、来年も絶対参加したいです。
できればもっと長く湖岸の景色を楽しめる距離にしたいなぁ。



平成27年5月17日(日)晴れ
第35回 奥びわ湖健康マラソン






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波の音が消えるまで 上・下

2015年05月16日 | 「本」のひきだし

ブクログより


沢木さんの小説は今まで読んだことがない。
沢木さんはノンフィクションライターだと思っているから。

図書館で見つけて、手に取りこれは小説だなと思って、読まないだろうなと、パラパラ見ているとカジノの話らしい、ますます興味の対象外だ。

だのに読んでみようと思った。なぜだか・・・
とりあえずその時読みたい本もなかったからね。

下巻に続く。
そう、予想に反して面白かったの。



ブクログより

カジノが中心の物語なんだけど、ゲームはバカラ、親がいて子がいてそれぞれに配られたカードの数の大きいほうが勝ちという至って単純なゲーム。
ゲームの成り立ち、ゲーム台の説明、チップの賭け方、カードのめくり方、席の取り方そして目の読み方・・・
それはそれは事細かに綴られる、勿論興味がなかったら飛ばしても本編にさして影響はないと思われるけど、読んでいて面白い。もうすごい臨場感。ピリピリした緊張感や落胆の溜息など目の前で見ているよう。

そしてちょっとゲームに飽きてきたころ、主人公の過去がフラッシュバックのように語られる。
サーフィンに目覚めた不遇の少年時代。本格的にのめり込みビッグウェイブを求めハワイへ渡る青年時代。
そしてカメラマンのアシスタント時代。

そんな生活をすべて捨てて偶然訪れたマカオで出会ったバカラ。
主人公が破滅的にのめり込むパターンとかだったら、先が読めてしまって多分読む気にならなかったと思うけど、違うの。理性的に冷静にゲームを分析していかに次の目を読むか・・・とことん必勝法を突き詰めるのだ。ふんふんそれなら勝てるかも~と納得してしまう。

そして彼を取り巻く、現地の娼婦や謎の日本人、この脇役たちがまた魅力的に描かれている。
しかしやっぱり博打は人間の理性を奪い取り、破滅へと導いていく、勝てないようになっているらしい。
もうそこでやめたらいいやん。せめて今夜のホテル代はポケットにしまっとき、とやきもきさせられることしばしば。
もう落ちるとこまで落ちたらええねん、、、
あ~でもどうするの?どうなるの? はよ目覚まし~~
心の中で何度となく絶叫した果ての結末は・・・

久々に読み応えのあるお話しでした。



波の音が消えるまで 上 / 沢木耕太郎
☆☆☆☆★

波の音が消えるまで 下 / 沢木耕太郎
☆☆☆☆☆





本格的、畑デビューいたしましたぁ。

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