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今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

鏡の里・いにしえ街歩き

2025年06月10日 | 「暮らし」のひきだし
滋賀の竜王町に鏡という地があります。
源義経元服の地として、数々の史跡がある街で、観光ボランティアさんに案内してもらい歩いてきました。


京都の鞍馬寺から奥州へ向かう途中、鏡の宿のはたごに宿泊。追手の目を欺くため、ただ一人で元服し牛若丸から源九郎義経となった誕生の地とされています。


鏡神社(重要文化財)
義経が元服の時参拝し、源氏の再興と武運長久を祈願したと言われています。




参道にある松、烏帽子かけの松、義経が烏帽子をかけたと伝わる。


義経元服池
元服の時この池の水を使い、またその姿を水面に映したと言われている。


石碑

次にこの地を収めた鏡氏の居城跡に向かいます

途中に祀られている仁王尊 石の仁王尊は大変珍しいと、特別に御開帳いただく。


これも途中にある「宝筺印塔」という石塔(重要文化財)変わった形の石塔です


30分ほど山歩きをすると到着
観音寺城の出城ともいわれていて、ちょうど向かいに観音寺城が見えます。


下に石垣がわずかに残っています


新幹線も見える

最後に向かったのが

平家終焉の地。
ここは野洲市になります。中山道沿いを歩いて少し山の方に行くとありました。
えっ? 平家って壇ノ浦で終わったんじゃないの?
平宗盛、清宗親子は京へ護送される途中のこの地で義経に斬られ此処に胴を埋められたとされています。
え~そうだんたんですかぁ・・・
お墓には840回忌と書いた卒塔婆が置いてありました。どなたか手厚くいまだに法要されているんですね。

昔は東山道、そして中山道と呼ばれた街道沿いの宿場町、鏡宿。
京都から奥州へ、また鎌倉から京都へと向かう重要な街道だったんですね。
車で走っているだけでは知りえないことばかりでした。


2025年6月7日(土)
滋賀県蒲生郡竜王町・滋賀県野洲市



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大峯千日回峰行

2025年06月02日 | 「本」のひきだし

ブクログより


まず、大峯千日回峰行について、
奈良の吉野山、蔵王堂(364m)からスタートして、山上ケ岳(1719m)までを往復、時間は夜中1時過ぎから15時か16時くらいまでかけて。距離にして48㎞。
時期は5月3日から9月22日まで、約4か月で120日を歩く。

山を下りている時に、体を元に戻したり、翌年に備えて体力づくりをしたりして、9年かけて千日を行ずる。
と書くととても簡潔に終わってしまうが、これは我々俗人にとって想像できるものではない。

5月3日から9月22日までは、雨が降ろうが台風がこようが、雷が落ちようが、体調が悪かろうが、休んだり、途中でやめることは許されない。やめるということはそこで命を絶つこと、すなわち命がけである。
山での食事は小さなおにぎり2個と水のみ。
まさに命を削っての修行。

この行に入る前に、百日回峰行というのをやられていて、また少しやり方は違うが、その行で体を慣らしたり、様子を見ていた師匠から、千日回峰行の許可を得る。

平成11年に無事千日回峰行を終えると、翌年今度は四無業(しむぎょう)を行う。
四無業とは、食べない、飲まない、寝ない、横にならない。これを九日間行う。
ただじっと座っているのではなく、一日に、何度か井戸まで水を汲みに行ってお供えするだとか、念仏を20万遍唱えるだとか決まりごとがある。
自分は飲むこともできない水を汲みお供えする、だなんて。これは、千日回峰行の出発場所だった、蔵王堂の中にこもって行われる。

千日回峰行にしても、四無業にしても、人間の限界を超えていると言える。
塩沼さんは、小学五年生のとき比叡山での回峰行をたまたま見て、自分もやるんだと決めたという。
生い立ちは両親の離婚後、病気がちの母親と祖母の三人で、暮らしに困るような生活だったが、周りの人たちの支えで高校まで卒業して、吉野の金峯山寺の門をたたかれた。普通だったら横道にそれても不思議ではない家庭環境で、真っすぐやるべきことをやる姿に、周りの人もいろんな援助の手を差し伸べるという、まさに進むべくしてこの道に入られたように感じる。

千日回峰行の九百九十九日目の夜、眠れなくて色紙に書かれた「九百九十九日、人生生涯小僧の心」塩沼さんの心根は、この一文に尽きると思う。


大峯千日回峰行 / 塩沼亮潤

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ジジイの台所

2025年05月31日 | 「本」のひきだし

ブクログより



ジジイの片づけに続く「ジジイシリーズ」第二弾。

片づけの時もびっくり仰天しましたが、今回もかなり驚かされました。
沢野さんのイメージがまたまたガラガラと崩れていきます。
しかしまぁ山をやったり、探検家という種類の人はすべからく料理というものに長けているものです。
行動の原動力である、食事は誰でもない自分が作らないことには食べられないのです。
偶然なのかどうか、沢野さんの奥様は「私は料理はしません」と公言なさるお方。

白いご飯に味噌汁、焼き魚があれば十分と、土井善晴さんのようなかた。
そのような方が、便利そう、目新しいといって、電化製品なんかを買ってくる。
すぐに物置に置かれるそれらをどう処分するか頭を悩ます沢野さんとの攻防が面白い。

沢野さんは必要以上に道具をそろえない。
台所は風通し良く清潔に保つ。などを心掛けつつ、自分の幼少期の台所事情なども交えつつ、描かれるうんちくは大変ためになります。
百文字コラムも、興味深いです。


ジジイの台所 / 沢野ひとし

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花三昧・大御影山

2025年05月06日 | 「山」のひきだし
珍しくタイムリーな記録です。
山友Sさんの情報を得て、大御影山に出かけました。
シャクナゲが4年に1度のあたり年らしいです、楽しみに出かけました。


えっ?こんなにありましたっけ? ピストンすると14㎞? 歩けるかなぁ


思っているうちにイカリソウが、たった2輪だけ、


記憶通りすぐに出てきた


イワカガミ


バイパスと旧道、迷わずバイパスの方へ


ちらほら出てきました、これは登山道をちょっとそれたところ


言ってるうちに登山道わきに


これは・・・すごい。




ブナの新緑も楽しみつつ


やっぱりシャクナゲ、蕾もたくさん。


色もいろいろ


同じようなのだけど




思わず撮ってしまう


思わず歓声が出てしまう


でも今日はきれいだね、と言い合う同行者がいない


きれいね~ とびた君


ホントに




さてシャクナゲエリアを抜けてもお花はずっと咲いています


カタクリに




イワウチワ、こちらではトクワカソウというのかな。




ブナもきれいだし
もうこれだけお花を堪能したし、この先まだまだあるし帰ろうかなとふと思いましたが、お天気もいいし時間も早いし‥ということで頑張ることに。


林道に出ました、ここはやっぱり雪が残ってます。ここまでで半分強来たかな。


とびた君、雪遊び


あった、ここにしかないオオバキスミレ、結構咲いてました


ショウジョウバカマもまだ残ってる


高島トレイルの大谷山・抜土からの合流地点


目を上げるとタムシバ


さらに上げる


遠くを見ると琵琶湖


足元には(笑)


到着、こんな静かな大御影山の山頂は初めて。男女の若いソロの方に出会ったのみ。少し話をして下山。
そうか時間が早いからか、まだ9時6分


頂上から見えたこの景色、鈴鹿っぽくていいですね、とおっしゃっていた。


ブナの変木


帰りも楽しんで




イワナシ、こんなきれいなのはあまり見たことない

下に降りるにつれ、登山者が続々登ってこられます。
結構細い登山道が多いので、すれ違いに苦労します。花を踏みつけないように脇によけたり。
出会った方によると、5年連続で来ていますが、今年が1番ですって。ということは・・・5年に1度の当たり年?
来てよかったぁ、5年後なんてどうなっているかわかりません・・・

早い時間に登ってよかったです。遅かったらゆっくり写真も撮っていられません。
早起きはお花見の得( ^ω^)・・・


2025年5月5日(月・祝)晴れ
大御影山・ビラデスト今津からピストン




帰路通ったマキノのメタセコイヤ並木、あ~世間はGW真っただ中だなぁと現実にかえったのでした。

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桜の山 光城山

2025年05月03日 | 「山」のひきだし
山旅二日目は安曇野市に移動して、光城山へ。
ひかるじょうやま・・・またまた雅なお名前ではありませんか。


麓から見ますとまるで桜が登り竜のように山頂に向かって咲いています、まさに見ごろ。




下の方はちらほら散っています


そして木々の間から、白い山々がずっと見えるのです!


主に常念を見ています




そして目を戻すと桜


桜です


サクラ


白い常念


そして頂上に着くと


誰もが歓声を上げます


一面の桜、さくら、サクラです






優れた山座同定板、透明なアクリル板で、遠くの山に合わせてみると即座に山がわかるというものです。



山頂は山城跡でした。光城という、謂れが書いてありました。
手軽に登れて桜の見ごろ、日曜日とあってそれはそれは大賑わいの山でした。




降りて移動、かんてんぱぱガーデンにて、シラネアオイ


同じく


神坂山荘の枝垂れ桜




まだこちらは桜が満開

そのあと昼神温泉の花桃の様子を見たりしながら帰途につきました。
昼神温泉のは今がまさに見ごろ、花桃の木の数か人の数かというくらいの人出でした。

花三昧の山旅、心配していたお天気も崩れることなく申し分のない2日間でした。



2025年4月20日(日)曇
光城山 安曇野市 
昼神温泉(車中から)

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