今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

北緯66,6°

2016年01月27日 | 「本」のひきだし

ブクログより


日本の山は、やれテントはここで張れだの登山道を外すなだの、小屋に泊まれば食事時間、就寝時間などが決められ、みんな競って早立ちをする慌ただしさ・・・

そんなルールに縛られるのはイヤだ!!という森山さんは、誰もいない、山小屋もない、情報も少ない、とてつもなく広い荒野で、とんでもない景色が見たい、暑いより寒いのがいい、と言うことで歩かれたのが北欧のラップランドです。

北極圏に属していて、樹木はなく地衣類などのツンドラが広がるばかり、道はあるのか無いのか、というか好きなところを歩き放題、日が暮れたら適当なところでテントを張って眠る、というまさに森山さんにぴったりの条件。

しかし言い換えると、道を外してさまよっても、熊に襲われても、けがをしたり病気になって動けなくなってもすべて自己責任、何の手助けも望めません。

ノルウェーとスェーデンとフインランドにまたがる北極圏450kmを40kgのザックを担ぎ、たった一人で歩くという、トレイルと言うより冒険?
でも森山さんは結構楽しんでいて、それはシーナ的文体で表されているが、靴ずれがだんだん大きくなっていく様子や、夜中カサ、カサという音に目覚め息を潜めていると自分のまつげの音だったとか、結構笑えます。

山は歩き始めて、1日・2日がしんどいけど3日4日と経つと体が慣れてきていくらでも歩けるようになるのだそうです。
そうか1泊2日くらいの山歩きはしんどいだけなのか・・・
いくらでも歩ける、そんな山歩きがしてみたいものです。


北緯66,6° / 森山伸也
☆☆☆☆







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荒神

2016年01月23日 | 「本」のひきだし

ブクログより



時代物だが、普通のお話ではない。
といって妖怪ものでもない。物の怪というのだろうか・・・

人の心が生み出した魔物、とでも言うような。

昔から確執のある、村と村がその確執を引きずり、そこに様々な人たちが現れ、絡んでいくのだが、登場人物が多すぎて訳が分からなくなる、村対村の事情が大変分かりにくい・・・

そこに気持ちの悪い怪物が出てきて暴れまくる、う~んこういうリアリティに欠ける話はちょっと共感できない。

宮部さんの時代小説は大好きでほとんど読みます、その中でも怖いお話はその中に人情ばなしがからんでくるともう最高。
怖い話というのは、この世のものではない、でも無いとも言えない、すっぱりと解明できない出来事やもの、の事です。だから怖いのですが。

これは現実なのか、はたまた幻なのか・・・というような。
ところがあきらかにそんなものはいないでしょ、リアリティがなさすぎる、というお話はちょっとのめり込めないのです。それがこの作品でありました。


荒神 / 宮部みゆき
☆☆


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三匹のかいじゅう

2016年01月19日 | 「本」のひきだし

ブクログより


じいじは孫には勝てないのであります。
辺境、僻地で命を危険にさらしていたシーナさんもしかり、であったのだなぁ。

アメリカで暮らす岳くん、近所で銃声が聞こえたり、子どもの騒がしさに隣室に気を遣ったり、あまり環境がよいとは言えない暮らしをしていましたが、三人目の子どもの出産を機会に、日本に帰国することにしました。

そうなると、受け皿作りにじいじは俄然張り切るのであります。
アメリカと日本の文化の違いにとまどう孫たちとの毎日、岳君の新しい仕事探し、
それぞれのめいっぱいの奮闘ぶりが楽しいのです。

ぶじ孫ちゃんも三人になって、じいじ奮闘記はまだまだ続きそうです。




三匹のかいじゅう  / 椎名誠
☆☆☆☆


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3学期の本読み始まりました。

2016年01月16日 | 「図書ボランティア」のひきだし

ブクログより


きたかぜこぞうとふうこは友達。
小雪がちらつく寒い日にきたかぜこぞうはやってくる。

森で見つけた三匹の子ウサギ。
寒くて、手袋や靴下をお母さんにねだっている。
どんど焼きの日、ふうこは子ウサギたちのために手袋や靴下の絵を描いて、きたかぜこぞうに届けてももらおうとする。

ほんの瞬く間の夢のお話のような、雪の降る日の幻想的なお話のような。

しかしこの頃はどんどやきを知らないと言う子どももいます。お話を読む前にどんど焼きの説明をしました。
ちょうど落語のまくらみたいです。




同じく


気がついたら頭を何度もたたかれ、あるものはのし棒でぺちゃんこに、あるものは小さくちぎって丸められ、あんこをつけられたり、きなこをまぶされたり、挙げ句の果てに食べられちゃう・・・

自分は鏡餅として、大事に飾られているけれど、いつ何時食べられてしまうやら、
よ~し、食べられる前に逃げ出しちゃえ。って、

かがくいさんの本は本当におもしろい。
3学期はじめてのお正月にふさわしい1冊でした。



平成28年1月12日(火)
4年1組

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富士山が大きい!!  竜ヶ岳

2016年01月13日 | 「山」のひきだし


富士山を見に行ってきました。
竜ヶ岳・・・鈴鹿ではなじみのある名前ですが、山梨にある竜ヶ岳です。
年末から1月初旬にかけてのご来光が有名です。富士山のてっぺんから顔を覗かせる日の出はダイアモンド富士と呼ばれています。


高速を降りると早速車窓から富士山がお出迎えです。ワクワク。


朝霧高原からの富士山。うっとり。。。



本栖湖の畔にある、本栖キャンプ場入り口に大きな駐車場があります。



キャンプ場の中を歩いていきます。





キャンプ場を抜けて、車道を一度横断するといよいよ登山道の始まり。


雪はありませんが、道は凍てついてかちかち。

歩くうちに右手の木々の間から白い山がちらちら、

南アルプスの山々です。




八が岳も


そうして左手には富士山が現れました。大きい!!


右下の池の周りには春になると芝桜が咲くそうです。


日当たりの良い道は、溶けてノタノタ。



途中にある東や。ここに石仏があると案内にありましたが、気がつかずに行ってしまいました。
時間が遅いので、ここでも富士山を見てすぐ歩き出します。


笹原の中を、富士山を振り返り振り返り歩きます。



あそこが頂上かぁ、見えているんだけどなかなか到達しません。


頂上到着~~
ほとんどの人たちは、日の出を見に来ていて歩いているときもたくさん降りて行かれ、お昼過ぎの今はまばらです。



頂上よりの富士山、足元の笹がちょっと。



こちらも笹が、背伸びをしながら。


南アルプス



あ~お腹ぺこぺこ、今日も豪華なランチ。それも富士山を見ながら・・・


大垣のお雑煮。特徴は正月菜とたっぷりの鰹節。ところ変われば、ですね。おいしかったです。


帰りは周回コース。本栖湖に向かっております。富士山とはお別れ。


雑木林の中を、気持ちいい。


樹海です。こんなところから?いかに広いかですね。


こんなのや


こんなのや


こんな桂の大木やら見ながら帰りました。






帰りには忍野八海(おしのはっかい)へ観光に行きました。
びっくりするぐらい外国観光客が多かったです。


富士山の伏流水に水源を発する湧水池が八つあります。
どれも底が見えるほどきれいな水が湛えられています。



暮れなずむ富士山にお別れです。




思いがけなくお正月早々こんなきれいな富士山を眺められて本当に幸せ!
何しろ関東方面の山には行ったことがないので、富士山をま近に見る機会もありませんでした。
癖になりそうな景色でした。

今回も、本当にいろんな人に感謝の山行でした。




平成28年1月10日(日) 晴れ

竜ヶ岳  (山梨県)
本栖湖キャンプ場(10:52)~東や(12:10)~頂上(12:56)下山(13:59)~キャンプ場下山(15:05)


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