ブクログより
8作からなる短編集です。
短編集は6年ぶりだそうです。
ほとんどが男女にまつわる話で、ちょっと不思議な話もあるけど、あぁなんだそういうことだったんだ、と納得できるし、読後に何か余韻を感じる話もありました。
特に、ウィズ・ザ・ビートルズという話は、まさに作者の青春時代と重なりそうな(勝手に重ねて読んでいました)はなしでしたし、「ヤクルト・スワローズ詩集」という話は、村上さんとお父さんの話として読んでいました。
こんな風に私小説的な話を今まで書かれてきたでしょうか。
またチャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァという話、得意分野のジャズを題材にした話も圧巻でした。
今まで、井戸の中に入っていろいろ考える人や、月が二つ空に浮かんでいたり、小さな騎士団長が出てきたりする話には作者の意図するところが十分に感じられず、首をかしげるような物語が多くて(でもそういいながらほとんど読んでます)正直ついて行けない部分もありましたが、この短編集は楽しめました、がやっぱり出てきましたね、人間の言葉をしゃべる猿、好きになった女の人の名前を盗む品川猿、久々の再登場ですね。
どうしてこの話を入れられたのかな。
ちょっとこれだけ異色です。
一人称単数 / 村上春樹
今日は「富士山の日」 偶然にも昨日、孫から富士山の写真が送られてきました。
卒業旅行に東京に出かけた、新幹線の車窓からのものです。
やっぱり富士山は眺める山、だなぁ。(しみじみ)