今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

ばんば憑き

2011年07月30日 | 「本」のひきだし

たなぞうより


「この世のものではない」おなじみの短編集。
奇っ怪、不思議な話でもおどろおどろしたものはなく、あぁそんなこともあるのだろうなあ・・・と思ったり。

青野先生やおでこちゃんなど、どこかで聞いたな人たちがところどころ出てきて、活躍したりする。

最後の話で、おとなしい野槌の化け物の心が、あるきっかけで壊れてしまった。
仲間の化け物が言う「物の怪に心があったらいけませんか?」ぐっときてしまった。

好きこのんで物の怪になったわけでもないし、物の怪にも物の怪の事情があるというわけだ。

ばんば憑き / 宮部みゆき著
★★★★★

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梅仕事。其の三

2011年07月26日 | 「う」のひきだし
今年は、土用の入りから台風に見舞われ、その後もお天気がすっきりせず「梅の土用干し、梅の土用干し」そればかり思っていました。
空とにらめっこで、出したりしまったり日の当たる場所へ移動したり、大忙しです。
それに今年は梅の色が悪い・・・
赤シソの量が少なかったのか、半夏生までに入れるという先生の教えを守らなかったからか(хх,)
なので毎日夕方取り込んだらまた赤梅酢の中に戻しました。



今日で3日目。お天気がいまいちなのでもう少し干そうかな。日中に一度裏返してやります。




赤梅酢もおひさまに当てます。これは紅ショウガを漬けるのに使います。(シソと一緒に)

     梅干され 身を捩るなり 土用かな 
    去年作った句ですが、今年は身を捩るほど暑くないと梅も言っております~

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熱い男。野口健

2011年07月25日 | 「本」のひきだし

たなぞうより


野口健、熱い男です。

登山家というよりも環境活動家としての方が有名で、おちこぼれの学生時代、植村直己の本を読み、山に興味を持ち出かけるようになるが、実際目にした山はごみだらけ。写真や映像はきれいなところしか写していないのでこれは現場に行かなければわからないことだと。
特に日本語のゴミが目につきこれではだめだと一念発起して清掃活動を始める。 

普通、自分ひとりぐらいとか、ひとりががんばったって・・・とか考えるところが、それをやってしまう野口健の熱いところ。

山以外にも戦争の遺骨収拾や、東日本大震災におけるボランティア活動など、それだけ聞くと売名行為とも誤解されかねないことを、彼は彼の熱い心で取り組んでいる。

                                            
それでも僕は「現場」に行く/野口健
★★★★☆


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2011年07月22日 | 「暮らし」のひきだし
去年は烏にツバメの巣ごと襲われてしまい、この場所は危険!!というふれこみでも廻ったのか、今年はツバメはもう来ないのかな・・・とあきらめていたら、よそのツバメが子育てを終えてそろそろ巣立とうかという頃、2羽のツバメが様子を伺いに来ました。いらっしゃ~い!!と見守っていたら、定着を決めたらしく、3.4日で新たにすみかも完成。
卵も無事孵りました。赤ちゃんは4羽いるようです。



おいおい大丈夫か?おなかすいたん?暑いの?



親がえさを運んでくるとこの通り。顔中口、です。


震災の影響か、気候の変化か今年はツバメが少ないとも聞きました。
でも毎年やって来ていたのが来ないと、淋しいというか、良くないことが・・・・などと思ってしまいます。
幸せを運ぶ鳥ですものね。
赤ちゃんも日に日に大きくなって、巣から落っこちそうです。

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春を背負って。他

2011年07月20日 | 「本」のひきだし
今日は山の本を2冊。
一冊目は、山小屋の主人から見た山の四季や、人物などを愛情たっぷりに描いたもの。
岩壁や氷壁をガンガンせめる、臨場感あふれる小説もいいけれど、視点を変えたこういうのもいいですね。
山小屋の重要な役割を今更ながら実感します。



春を背負って/笹本稜平
★★★★☆



続いて、休みが合わなかったり、身近に誘う人がいなかったら・・・
でも山へ行きた~い。という人のためのひとり登山のすすめ。
仲間を気にせず自分のペースで歩けるのは魅力的なんですが、まわりにはどう映っているのかな?などと変に気を回してしまって、かえって気疲れしそうな気もします。
でもお勧めの山なんか見ていると、行ってみたいな、という気もします。
アニメ仕立てになってます。



ひとり登山へようこそ/鈴木みき
★★★★☆

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