今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

2023年03月24日 | 「本」のひきだし

ブクログより




森鴎外の末子、森類 偉大な父親の庇護のもと何不自由なく育つ。
しかし偉大な父親を持ったがために、世間や家族からの無言のプレッシャーからも逃れられない。

何もせずとも暮らしていけるが、何かやりたい、やらねばという思いで、絵画に打ち込みパリにまで出かけて修行?するが芽が出ない。
二人の姉は、文筆で名をあげ益々焦る類であるが、いかんせん道楽(のように私には見える)である。

やがてエッセーのようなものを書き始めるが、家族の暴露本のようになってしまい、姉たちを怒らせ絶縁状態に。
その間に結婚するがやがて戦争が始まり、終戦、生活は経験したことのないどん底、それではと仕方なく初めて勤め人になるが、使い物にならなくすぐに解雇、無理もない、それまで働いたことのない人だから。

と、なんともあからさまにその生涯が綴られている。



類 / 朝井まかて





WBC日本代表選手の皆さん、優勝おめでとうございます

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きたきた捕物帖

2023年03月19日 | 「本」のひきだし

ブクログより


宮部さんの新シリーズ? それはそれは何とも楽しみ。
その新しいキャラクター北一、通称北さん。

深川元町の岡っ引き、文庫屋の千吉親分に三歳の時迷子になってそのまま親分に世話になっていたが、その親分がフグにあたって死んでしまった。
親分の文庫の振り売りを生業としていた。ここで言う文庫とは、暦本や戯作本などを入れておく厚紙でできた箱である。
北一は16歳、にしてはやせっぽちで小柄、紙の箱だから北一にも天秤棒が担げた。しかし親分が死んでしまって、兄貴分はそれぞれ行く当てがあっても北一は当てがない。
文庫屋の元締めとなった兄貴分に卸してもらって、文庫売りを続けられるようになった。
そうして昼間は振り売り、夜は残されたおかみさんの家に行き、お手伝いをするという何とか生活の目途がついた。

ひなが街中を売り歩いていると、いろいろな事件に出くわし、巻き込まれ、いつしか謎解きをしているという塩梅。
目の見えないおかみさんの勘というか的確なアドバイスと、もう一人謎の男の子、喜多次で、きたきたコンビ。役者はそろった!!

長屋の人たち、差配人、みんな個性的でそれぞれに生き生きと、素晴らしい人たち。文庫を卸している兄貴の女房は憎らしいけど、そのうちぎゃふんと言うでしょう。
あ~また楽しみが増えた。


きたきた捕物帖 / 宮部みゆき





暖かくなり、花の便りもあちこちから聞かれるようになりそわそわするこの頃ですが、畑から呼ばれる、実家から呼ばれる、お彼岸でお寺から呼ばれる、その合間に仕事もする・・・なかなか身動きがとりづらいのが辛いです。

そんな中、ちょこっと花を探しに行ってきました。






私はこれで十分満足です(⌒∇⌒)

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