今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

私は100歳、世界最高の現役スイマー

2020年09月23日 | 「本」のひきだし

ブクログより

私、水泳を習っていまして水泳関連の本に目が行ってしまいます。
そして偶然にもこの著者、長岡三重子さんのことはテレビのドキュメンタリー番組で拝見していて大変感心した覚えがありました。

さて、長岡さんは若くしてご主人を亡くされた後、幼い子供を育てながら家業にも精を出し、55歳で謡を習い始め泣けるほど厳しい稽古も頑張ってこられましたが、膝が痛くなりお稽古がうまくできないようになりました。

そこで膝を鍛えるためにはじめられたのが水泳です。
その時長岡さん御年80歳、私の座右の銘が「何をするにも遅いということはない」まさにそれです。

それから今まで数々の新記録を打ち立ててこられ、現在も元気に泳いでおられるのです。
泳法は背泳ぎで、タイムを競うのではなくどれだけの距離を泳ぎ続けられるか、という競技です。
息子さんが、食事の栄養面など全面的にサポートされています。

「人生は何事も一生懸命、楽しいと思う間は泳ぐ」だそうです。
お手本にしたいと思います。


私は100歳、世界現役最高スイマー / 長岡三重子
(これは2017年に読んでいますのでまだまだ更新されていると思います)




先日あまりにもいいお天気だったので、ちょっと近くの山を歩いてこようかと登山口まで自転車で出かけてきました。
しかし


しばらく歩いているうちになんかチクチクすると見ると・・・
草がびっしり(これは右足です)
最後にとったらいいやと、進みますがもう両脇にいっぱい生えていて、チクチク痛いし、簡単に取れそうもない。
で敢え無く撤退、


また帰路でもびっしりついて、どうしょうもない。
とっても取り切れないし、仕方なくこのまま帰りました。
自転車を漕ぐのもチクチク痛い、痛い。
ちょっとした山やしと、普段の薄いジャージのパンツをはいていましたので、生地を突き抜け刺さります。
帰って調べると、「笹草」というくっつき虫の種類のようです。葉っぱが笹さの形をして2・30㎝くらいでちょうど道をふさぐように斜めになってゆれています。引っ張ると長い実はとれるのですが、楔のようなものが生地に残ります。
何という生存願望、ここまでせんでも生き残れるやろ! と思わずつぶやいたのでした。
パンツは廃棄、高くついた山歩きでした。


≪本日の暦≫
雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)  七十二候
                        夏の間鳴っていた雷がおさまるころ。雲も入道雲から鰯雲に変わっています。

昨日は秋分でした。お彼岸の真っ最中です。
最近気になることがあります。彼岸の声を聞くと必ず彼岸花が咲くのですが、今年はどういうわけかすごく少ないのです。
家の周りは結構田んぼがありますが、彼岸に入っても全く見ませんでした。散歩に出かけてちらほらと見かけただけです。
例年なら刈り取りが終わった田んぼの畔が真っ赤に密集するほど咲くのです。
特に彼岸花が好きというわけではありませんが、毎年咲く花が咲かないとなんとなく気になります。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夜の谷を行く

2020年09月13日 | 「本」のひきだし

ブクログより




39年前、主人公の西田啓子はリンチ殺人の現場となった連合赤軍の山岳ベースから脱走した。5年余りの服役を経て、今は一人静かに暮らしている。

だが、2011年、元連合赤軍最高幹部・永田洋子の死の知らせとともに、忘れてしまいたい過去が啓子に迫ってくる。
元の仲間、昔の夫から連絡があり、また姪の結婚をきっかけに、過去を告げねばならなくなり、さらに連合赤軍事件を取材しているというジャーナリストが現れて・・・(本書、帯解説より)

グリコ・森永事件に引き続きまたまた実際の事件をもとに書かれた連合赤軍事件、リンチ殺人や浅間山荘立てこもりなど生々しい事件でした。
主人公の西田啓子という人物はおそらく作者の作った架空の人物だと思われますが、その他の人物や行われたことなどは事実に基づいて描かれているものと思われます。

暗い題材の割には、その時の思想や信念、忘れたい過去におびえながらの毎日、世間の風当たり、などどれも深く掘り下げられることなく、ただ当たり障りなくという感じで描かれていて、特に心を動かされるというものがありませんでした。
だからどうなのだ、という。

ちょっと消化不良な読後感でありました。


夜の谷を行く / 桐野夏生



《本日の暦》
鶺鴒鳴(せきれいなく)    七十二候
               鶺鴒が鳴き始めるころ

 朝夕少ししのぎやすくなってきました。今朝は明け方からかなり激しく雨が降りましたが、この雨を境に秋の乾いた空気に入れ替わるそうです。 今夜から明け方にかけては最低気温も20℃を切りそうで、  あ~やれやれです。   
 そろそろ近くの山にでも行ってみようかなと思うこの頃です。(もう3か月くらい行ってないなぁ)

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

罪の声

2020年09月07日 | 「本」のひきだし

ブクログより




戦後最大の未解決事件である「グリコ・森永事件」
関西圏での事件でもあり、自分の中では今なお風化していない感がある。

年末の大特集のテーマとして、改めてその取材の命を受けた新聞記者。
そして父の遺品の中から事件に関連するノートと、脅迫に使われたと思われるカセットテープを見つけてしまったテーラーを営む男。

一人は仕事で、一人は自分の身内が犯人かもしれないという真相を探るため、小さな手がかりから少しずつ真実に近づいていく。
そうして二人は必然的に出会うこととなり、二人が最終的に見つけ出したものは・・・

犯人は現実には見つかっていないのだから、これは作者の完全なフィクションである。
けれど、この事件には実はこんな出来事があったんだ、こんなこともあったんではなかろうか、いやあったのかもしれない、と思わせるストーリーだ。
ストーリー自体はフィクションだが、事件に関して、脅迫状や、電話の内容や捜査上の出来事などは事実に沿って書かれているのでよりリアルに当時の様子が思い出される。

本当のところはどんな人間ドラマがあったのだろうか。



罪の声 / 塩田武士


2017



《本日の暦》
白露            二十四節気
草露白(くさのつゆしろし) 七十二候
              草花に宿った露が白く光って見えるころ。次第に涼しくなり本格的な秋が訪れます。

       

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする