今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

我が家のおしょらいさん、もう帰られましたけど。

2011年08月18日 | 「田舎の行事」のひきだし
今年は五山の送り火の薪の件で、ごたつきましたけどお盆も終わってしまいました。
なのに今頃お盆ネタ(__;) ちょっとパソコンのトラブルで今頃に。

私の地方ではお盆に帰ってくるご先祖様のことを、「おしょらいさん」とか「しょうらいさん」と呼びます。
たぶん精霊がなまったものだと思われます。

13日の夕方お寺に迎えに行って、14日の夜まず近くの川に送っていって、15日の朝お寺詣りをすませて、残っておられる方をお墓まで送っていきます。

9日のお墓参りを皮切りに23日の地蔵盆まで、仏壇の火は灯しておきます(電気ですけど)道中暗いといけませんからね。

おしょらいさんが帰っておられる間は、食事のお世話やら、念仏をあげたり、おしょらいさんの事だけをしていたらよい。と教わりました。その昔、帰っておられるのに放っておいて、畑で仕事をしていて家に戻ってみると、寝かしておいた赤ん坊が血だらけになって泣いていた・・・という話があったということです。怒ったおしょらいさんの仕業だと。こわっ!!


それではおしょらいさんの食事メニューです。

                                                                                                     

「しんこ」と呼ぶおだんごを御供えしてお迎えします。麻殻の箸がばらばら(__;)


明くる朝の朝食、ぼたもち。朝から作りました。口直しにきゅうりの浅漬けを添えて。


昼食はさっぱりそうめん。具は畑で採れたもの、茄子と新里芋。


夕食は白いごはん。おかずは味噌汁と、野菜の和え物。


夜食にあんこもちを召し上がります。やっぱりきゅうりの浅漬けと。
そして、白い丸餅をお土産に持って帰られます。

昔は食材とかもっと詳しく、きちんと決まっていたらしいですが、今はあるもので作っています。
決まり事は、魚、肉を使わないということです。
しかし、お餅が好きなんですね~  ほとんどお餅。
食事を御供えしたら、その都度お経をあげます。最後は御詠歌でお送りするのですが、これが長い・・・・
私が生前知っているおしょらいさんはおふたり、ずっと一緒に暮らしていた人をこうしてお迎えして、まつるのは少し不思議な気持ちです。満足して帰っていただけましたでしょうか。

   本日の一句     1年分 お経唱えて 盆終わる






この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 河野裕子さん | トップ | 下鴨神社 古本まつり »
最新の画像もっと見る

「田舎の行事」のひきだし」カテゴリの最新記事