今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

新緑の釈迦が岳。

2012年05月26日 | 「山」のひきだし
前回、クマガイソウ鑑賞会はヒルが怖くて迷いに迷いましたが、とうとう欠席してしまいました根性無しの私でした。
今回の山は、「ヒルは大丈夫そうですよ」の言葉も半信半疑で、サロンパスのにおいをぷんぷんさせて、シロヤシオと石楠花を見に行く山歩きに参加してきました。

登山口に集合して、支度をしているとあちこちから「シュッ、シュッ」「ブシュ、ブシュー」とエアーサロンパスや、ジョニー君を噴射する音がします。口ではああいっていても皆さんヒル予防に余念がありません。
過剰かと思った私は、全く普通なのでした。なんと言っても鈴鹿ですから・・・

お天気も良くて、久しぶりに大勢でわいわいがやがやと八風キャンプ場奥からスタートです。
シロヤシオも初めてです。咲いてるかな?
石楠花がポツポツ出てきました。イワカガミも疲れたのが少し・・・上に行くともっとあるかも。




新緑がきれい。

シロヤシオの木は沢山ありますが、花がついていません。アカヤシオは花が咲いてて葉が出る。シロヤシオは葉が出て花が咲く、のだそうで葉っぱは繁っているのですが、花がない・・・
「シロヤシオ咲いてるよ~」先頭の声に期待して行ってみると大きな木に花が一輪、二輪。。。もう少し先に期待しましょう。


シロウラヤシオ。



上に行くとやはりイワカガミが沢山出てきました。今年は本当によく見た花のひとつです。


  
日の光を受けて葉っぱがきらきら。                       羊歯と苔とイワカガミ、まるで寄せ植えの盆栽のよう。     



北山、岩が峰、とピークを踏んで本日の最高峰、釈迦が岳です。さすがに鈴鹿セブンマウンテンの一座、山頂は平日にもかかわらず、たくさんの人で賑わっていました。ご一緒したmさん、今回の登頂で鈴鹿セブンマウンテン全制覇だそうです。おめでとうございま~す。下山後に知ったので何もできませんでした。知っていたら横断幕でもご用意しましたのに??

  




先が長い私たちは、記念写真を撮るとすぐに引き返します。このあたりから風がきつくなってきました。その名がいろいろな名称にも入っているとおり、八つの風が吹いているかのようです。

風の当たらないところでランチです。大勢の人からいろんなご馳走が次々出てきて、満腹、満腹。もう動けな~い。ごちそうさまでした。

お腹がいっぱいでも、急な下りに気を引き締めて段木尾根に向かいます。
道の両側は相変わらず、シロヤシオの葉っぱが生い茂り、ここに白い花がついているのを想像しながら歩きます。それはまさに白いトンネルをくぐる感じでしょうか。

樹林を抜けたと思ったら段木尾根に出ました・・・・なんですか?!~~ この風は。もうメチャクチャ四方八風から吹きつけてきます。腰を低くして足を踏ん張って、よろけたら落っこちる~~
聞くところによりますと本日は雨男ならぬ、風を持ってきた方がおられるとか。後で写真で見ると展望の良い素晴らしい場所でしたが、その時はそんな余裕は無く、違う意味で印象深い場所になりました。



段木尾根から段木を臨む。

段木あたりから石楠花がだんだん多く見られるようになりました。ガイドブックどおりだとR丸さん、ご満悦です。
けれど見とれていると足元が危ない急な下りが続きます。強風にさらされた緊張からかどっと疲れが出たようなかんじです。



咲き誇っております。

川原に出たところで小休止をとり、コーヒーやおやつをいただいてホッとして、さあもう少し。

最初集合場所を聞いたときは、石榑トンネルの手前の滋賀県側の八風キャンプ場だと思っていたのですが、その後地図をよく見てみると、三重県にも同じ八風キャンプ場があります。「??」  でも今回の予定コースを見ると、三重県側ですね。
もし私ひとりだったら滋賀県側で待っていたかも、私にはよくある勘違いです。
そういうこともなく、ヒルの被害もなく、今回も楽しく山歩きができました。
ご一緒下さいました皆さん、有り難うございました。


R丸さんよりいただきました


平成24年5月23日(水)晴/曇り
北山・770.4m / 岩ガ峰・920m / 釈迦が岳・1091.9m / 段木・930m




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鮫島の貌

2012年05月25日 | 「本」のひきだし

ブクログより


もう題名を見ただけで、ドキドキしてしまう。

鮫島の顔というと、真田広之を思い浮かべてしまうが、ちょっと意味合いの違う、鮫島の「貌」の短編集。(実に珍しい)
新宿署防犯課勤務、新宿鮫こと鮫島警部。話の主人公は、その鮫島をとりまく上司だったり、恋人(久しぶり!!)だったり、同級生だったり、犯罪者だったり、その中に鮫島がかっこよく登場してくる。

短編なのに、いつの間にか話の中に犯罪や事件が織り込まれていて、最後はうまく解決に持っていく、とうまくまとまって、シリーズを読んでいる人にはより面白く、これが初めてだよ、と言う人にも鮫島の魅力は余すところ無く、伝わることだろう。

シリーズは完結したとか、いや続くとか色々言われているが、新宿鮫には、まだまだ歌舞伎町で活躍してもらいたい、と切に願う。



鮫島の貌 / 大沢在昌
★★★★☆

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心星ひとつ

2012年05月19日 | 「本」のひきだし

ブクログより


みをつくし料理帖シリーズ6作目。

あ~良かったわぁ。今までは事件が起きても澪自身の問題ではなかったのだが、今回は澪自身が答えを出さないといけない事態が次々と持ち上がる。それなのに澪は自分のことは二の次で、友達のこと、お店のこと、ご寮さんのことなどを、気遣い悩んで悩んで悩んで。
どうするの?どうするの澪?とはらはらさせられる事。

結局そうするのね。あなたの幸せはそれなのね。女の幸せはいいの~~??(声を大にして)
最後大いに落胆させられたが、そこはこのシリーズが続くか終わるかということだから・・・ね。

「人は与えられた器より大きくなることは難しい」その言葉に対して「与えられた器が小さければ、自分の手で大きくすりゃ済むことですよ」
結局は、器に中にいる人の気持ち、信念次第ということですね、心に残った言葉だった。
今回も、しみじみ、じ~ん、ほろり。




器で思い出しましたが、めだかも与えられた水槽の大きさで繁殖の数が決まるそうです。
めだかには信念はないでしょうから、器を大きくすることはできませんね。


心星ひとつ / 高田郁
★★★★★
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伊吹北尾根・花の中を歩く。

2012年05月17日 | 「山」のひきだし
伊吹山山頂は、前回取りあえず登りました。
今回は、北尾根へお花を見に行ってきました。
北尾根・・・・・切り立った岩、岩。吹きすさぶ烈風。聞いたときはそんなイメージが頭の中に浮かびましたが、それは北アルプスの北尾根ですね。

国見峠から出発し、国見岳、大禿山、御座峰、静馬ヶ原を通り笹又へ下りる縦走コースです。


国見峠より伊吹山。こっちから見る伊吹山は初めてです。


歩き始めるとすぐにいろんな(いろんな?)花が咲いています。新しい花を発見するたびに、先生方が「これは○○ソウ」「これは○○カズラ」と教えてくださいます。ひとつ花が出てくるとしばらく同じ花が続きますので、目にするたび「○○ソウ、○○ソウ・・・」と呪文のように唱えながら歩きます。


 
一番に出てきたかな? ヒトリシズカ                       ピンクのカタバミ

初めて見つけた花は、写真を撮ったりレクチャーを受けたりしてテンションが上がりますが、同じのがしばらく続くと、もういいやと冷たくあしらわれたりして・・・


 
イチリンソウ                                    珍しい八重のイチリンソウ


そうこう言っている内にもう~~いっぱい出てきて、次から次へと名前を教えてもらい、どんどん頭にたたき込みますが、とうとう容量オーバー、そして保存機能が著しく低下、最後には上書きしか機能しなくなりました。休憩するたびにエネルギーを補給させてもらったのに、脳にまで届かなかったみたいです。


 
冷たくされたひとつ、ヨゴレ?ネコノメソウ、名前からして。              やっと見つけた本当のニリンソウ


木々の間を抜けると、新緑の息吹を乗せた気持ちの良い風が吹いてきて、汗をすっと拭ってくれます。深呼吸を繰り返して胸一杯吸い込みます。少しは浄化できたでしょうか。



新緑に染まる、歩いてきた尾根。奥から国見岳、大禿山、御座峰。


まさしく道草だらけの縦走も静馬ガ原に到着すると、ドライブウエイを右手に見ながらいよいよ終盤、下っていきます。今までドライブウエイを走っていたときは、まさかこんなすぐ下に登山道があるなどとはつゆ知らず、山歩きをはじめてまた世界が広がりました。今まさに車で走っている人たちに「お~い、こんな道もあるんですよ~ 楽しいですよ~」と教えてあげたい。「よけいなお世話」と言われるかもしれませんが。

 
ヤマブキソウ。木の山吹と同じ花。                        可憐なヤマルリソウ


 
本日の女王様。                                 まだまだ蕾


冷たくあしらったわけではありませんが、写真に載せられなかった他の花たち、キケマン、ムラサキキケマン、キジムシロ、ユキザサ、エンレイソウ、フタリシズカ、マムシグサ、ラショウモンカズラ、ヤマブキ、ヤマエンゴサク、ムシカリ、ミヤマハコベ、ミミナグサ、フデリンドウ、フタバアオイ、ヒメレンゲ、チゴユリ、カタクリ、カキドオシ、ウマノアシガタ、イワカガミ、イワウチワ、イカリソウ、アマナ、ルイヨウボタン。そして最初から最後までずっと見かけた、ハクサンハタザオ。あ~息が切れた。ダブってないかな、抜けてないかな。
さすがにその場主義の私も、今回は「伊吹山の植物」という本をひもときまして復習しました。載ってないのもありましたが。
楽しい道草の縦走はあっという間に終わりました。できの悪い生徒に、根気よくレクチャー下さった先生方に厚くお礼申し上げます。有り難うございました。


平成24年5月14日(月)晴
伊吹山北尾根  国見岳(1126m)・大禿山・御座峰(1070m)













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御在所岳・アカヤシオを見に。

2012年05月15日 | 「山」のひきだし
御在所岳にアカヤシオを見に行きましょう、とお誘いを受け出かけてきました。
2・3日前に鎌ガ岳に行ったときに、武平峠から名残惜しく眺めていた山です。「念ずれば通ずる」とはこの事でしょうか。

新聞に、見頃を知らせる記事が載っていたとかで、平日にもかかわらず駐車場もいっぱいなら、登山道もたくさんの人でいっぱいです。

登りは、あの田部井さんに「なかなかキツイですね」と言わせたという「中道」を行きました。
歩きながら、「おかしいなぁ」「咲いてないねぇ」「例年ならもうこのあたり一面真っ赤になるのよ」などと言われるのを、例年を知らない私は、「なるほど・・・」

それでも大きな木に申し訳程度に2・3輪花をつけたのや、遠くにうっすらピンクに染まる樹を見ながら展望台に着くと、キレイに咲いた木がありました。どうやらこのあたりが記事のアカヤシオらしいです。


わ~きれい!とみんな寄っていく。



数は少ないけどきれい。



先日行った、鎌ガ岳。



 
随所に出てくる奇岩。 早く通らないと落ちてくるよ!


 
どうしてできたのか不思議。



地蔵岩。お願いをしました。



どういう訳か、標高の違う2枚の標があった国見。


頂上は行かずに、私が行ったことがないと言ったので、国見岳へまわって、下りは国見尾根を下りることにしました。がいつの間にか川原のようなゴロゴロ石の裏道に出ていました。
このあたりは、最近の集中豪雨で道が変わってしまっているとか、道を変えてしまうほどの豪雨・・・
自然は時には恐ろしいものですね。

アカヤシオのピンクの絨毯はまた来年の楽しみにしたいと思います。ご一緒下さった皆さん、有り難うございました。
Dさん、風邪気味なのに、回り道をさせてしまいすみませんでした。


道道楽しませてくれた、春?立山?りんどう。


平成24年5月10日(木)晴/曇り
御在所岳(1212m)頂上は行かず・国見岳(1166m)







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