今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

復興支援? 九州に行ってきました。

2016年09月29日 | 「暮らし」のひきだし
復興支援というわけでもないのですが、2泊3日で九州に出かけてきました。
思えば高校の修学旅行で行ったきり、今回2回目です。
遠いイメージでしたが、京都から博多まで新幹線で3時間弱で行けてしまう、東京へ行くのと変わりがありません。
おまけに西方面へいく新幹線は運賃が安い、どういう訳でしょうか・・・


わいわいがやがや言っているうちに博多です、博多駅前。


まず訪れたのは、太宰府天満宮。(ここで雨に降られる)

「東風(こち)吹かば匂いをこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」
折しも今日は25日、天神さんの日です。京都の北野天満宮なら賑やかに市がたちますが、こちらではそういうことはないようです。
25日限定という、よもぎの梅が枝餅をいただきました。

次は私のリクエストで

福岡城跡。
ついこの前、NHKの大河ドラマ「軍師 官兵衛」が放映されたばかりなのに、う~~ん?という感じ。
雑草の手入れ、施設の整備、ちょっと残念でした。


天守台から福岡ドームが見えています。

この日は福岡に宿泊。
夜はタクシーの運転手さんに教えてもらったお店にとり鍋を食べに行きました。鶏尽くしでした。
日曜日は、中州の屋台の数が少ないそうで確実なお店にしたのですが、あきらめきれない人たちは散策の帰りに屋台でラーメンを食べたりしました。

福岡というと私が思い浮かべるのは数々のミュージシャンです。
甲斐バンド、海援隊、チューリップ、スピッツ、井上陽水・・・・私の関心のあるミュージシャンばかりをあげましたが、その他にもたくさん、数えきれないぐらい福岡からでています。
それぞれ、希望や夢を抱いてこの地から東京を目指したんだなぁと感慨深いものがあります。

中州をタクシーで走っていて、「春吉橋」なんて標識を見つけて、わっ!チューリップの歌に出てくる・・・とか電車で「天神駅」を見つけてスピッツの歌にある・・・とひとり心の中で静かに感動しているうちに福岡の夜は更けていくのでした。


翌日は湯布院に行きます。

今回の旅の楽しみ。「ゆふいんの森号」乗車です。
床や腰板など木材を基調にした落ち着ける内装でした。


エンブレム。



博多から湯布院まで2時間強の旅。

湯布院は・・・想像していた以上に観光地化しておりました。勝手に鄙びた温泉地というイメージを抱いていましたが。
ここは地震の影響はなかったそうですが、それでも一時は客足が途絶えて最近やっと戻ってきたと、喫茶店のマスターはおっしゃってました。

ここに来たら温泉だけが楽しみです。部屋付きの温泉に入ったり、大浴場に行ったり、温泉三昧です。
源泉かけ流し、とろりとしたいいお湯でした。


宿の夕食。

最終日はまた博多駅に戻り、お土産を買ったり、ぶらぶらしたり・・・
あっという間の3日間でした。少しは復興の支援になったでしょうか。


天気予報は晴れマークも出てまずまずの予定だったのに、雨男女を自認する惣兵衛さん、「もう幹事やめさせてもらうわ」というぐらい3日間どこかで雨に降られました。まあまあそれぐらいで大したアクシデントもなく、無事帰って来られてよかったよ。と慰めたのでした。


日本国最後の帰還兵深谷義治とその家族

2016年09月24日 | 「本」のひきだし

ブクログより


夢中で読み終えましたが衝撃でした。

終戦になってからも、上官から「任務続行」の命を受け、中国上海に潜伏して諜報活動をしていた深谷義治さん、その時30歳。
それ以前に中国人女性と策略結婚されています。

動機は策略だったとはいえ、3男、1女をもうけ、やがて信頼や絆がうまれ、幸せな家族として暮らしてきましたが、やがて身許が明かされ中国公安当局により身柄を拘束されるや、日中平和友好条約の締結による特赦を受けるまで、20年あまり投獄されていました。

と簡単に書きましたが20年です・・・
生まれたての赤ちゃんなら成人しています。深谷さんが拘束された時、下の御嬢さんはまさに0歳だったのです。

そして投獄されていた間に受けた拷問や虐待、細かくは書かれていませんが想像を絶するものだったようです。
その間にも深刻な結核に罹ったり、脊椎を骨折したり、何度も生死の境をさまよいながらも、家族のもとに帰りたい一心で耐えてこられました。

でももっと簡単に返してもらえる方法があったのです。
「戦後も中国で諜報活動をしていた」この事実を認めさえすれば釈放されたのです。
けれど深谷さんは頑として認めませんでした。

「私は国に命を捧げてきた軍人であり、死んでも日本国に対して不名誉なことをかぶせてはならぬ」という一心からでした。
そして釈放が認められ、ようやく帰国を果たされ、こんな思いで日本の名誉を守ってきた深谷さんに日本の対応は結構冷たいのです。

帰国に関しては、外務省や地元島根の皆さんの尽力のおかげで、大歓迎を受けての帰国でしたが、それからの生活が成り立たないのです。

長い投獄生活で心身ともにボロボロの深谷さんと、言葉の壁に阻まれた奥さんと子供たちがまず生活するには大変でした。
頼りになる軍人恩給が正当に出ないのです。
深谷さんは、戦線離脱者として扱われていたのです。

せっかく苦労してやっと帰ってきたのに、まだ安らかに暮らすことのできない理不尽さに家族は打ち萎れるのです。この問題は今現在もまだ解決されていないようです。
最後にお孫さん(著者の娘さん)の文章が掲載されていますが、こんな立派なお孫さんができたこと、こんな風に父親や祖父母のことを思ってくれていること、それだけで深谷さん一家がいままでされてきたご苦労が報われる思いです。

今や戦後70年余もたちますが、まだまだ戦禍は終わっていないと、思い知らされた1冊です。




日本国最後の帰還兵深谷義治とその家族 / 深谷敏雄
☆☆☆☆☆






台風が過ぎてもすっきりとしたお天気にはならず、山行もままならず題名通りのブログになりつつあります。
うまい具合に雨を避けて、小学校の運動会は無事すみました。
お兄ちゃん、最後の運動会なのに足の小指を骨折して、組体操は弟に助けてもらい(注意して見ていないとわからない)かろうじて参加。
思い出深い運動会になりました。



間が悪いお兄ちゃんでした。


海峡

2016年09月12日 | 「本」のひきだし

ブクログより



1991年発行、ずいぶん古い本です。

伊集院静氏、気にはなる作家さんですが今まできちんと読んだことはありませんでした。
今回縁があり(大げさな・・・)手に取った本は伊集院さんの自叙伝といえる作品でした。

舞台は瀬戸内海のとある町、4人目にしてやっと産まれた男の子が主人公です。手広く商売をしている父のおかげで家には大勢の人たちが始終出入りし(その中には韓国人や中国人もいる)、寝起きをともにするという環境の中で育った正雄は10歳。

親しい人や親友との別れ、理不尽な死などに苦悩しながら少しずつ成長していくところです。

感動する場面があるわけでもないし、心がふるえる出来事があるわけでもない、ああ伊集院さんはこういう環境で、こんな風に育ってこられたんだな、という興味で読み進めました。

続編もあるので引き続き読んでみようかな。



海峡 / 伊集院静
☆☆☆




「ポポー」という果物です。
最近新聞で読んでいたところ偶然産直店で見つけました。
ちょっとえぐみがありますが甘いです。十分熟れてから食べるほうがえぐみが少ないかも。
ねっとりした食感は南国のフルーツを思わせますが、このあたりで収穫されたものです。
結構種が多くて、一個につき8個ほどあります。植えて栽培してみようかなと目論んでおります^^


ミーナの行進

2016年09月08日 | 「本」のひきだし

ブクログより


朋子は中学1年生、家庭の事情で1年間神戸の伯母さんの家で暮らすことになる。

飲料メーカーの社長の伯父さんの洋館立ちの家には、伯母さん夫婦、いとこのミーナ、ドイツ人のおばあちゃん、家族のような米田さんと小林さん、そしてカバのポチ子が暮らしている。

時々ぜんそくの発作を起こすミーナ、いつの間にか姿を消す伯父さん、普通の家族とはちょっと違うけれど、それでも穏やかに、互いを気遣いながら静かに暮らす人々。

清涼飲料水を配達する青年や図書館の青年や、スイスに留学しているミーナの兄などが時折登場するだけで、極端に登場人物が少ない、そしてその3人の青年達はミーナ達に影響を与える青年達で、必要不可欠な人たちだ。

ほとんど家族だけ家庭内だけで話が進んでいく、特別に驚くような事件も起こらない、その分とても濃密といえるだろう。
1年が終わり、朋子が実家に戻ってから後の話が補足的につづられていて、その後はいろいろなことがあったんだな、とわかる。

だから何なんだ、といってしまえばお終いなのだが、朋子とミーナが過ごした1年間がたった1年間が、たまらなく愛おしくすばらしい時間であったということが読み手にもひしひしと伝わってくるのである。


ミーナの行進 / 小川洋子
☆☆☆☆

花がいっぱい、笹又から伊吹山。

2016年09月05日 | 「山」のひきだし
さてちょっと涼しくなってきたことだし、そろそろ動き出そうかな、と思っているところにお誘いを受けました。
笹又に花を見にいきましょうと。二つ返事で行ってきました。


登山口に着くまでにも林道に2か所獣除けのゲートがありました。これは登山口のゲートです。


いいお天気ですが、2日前に台風の影響で大雨が降りました。油断はできませぬぞ。


早速トリカブトですね。


ヒナノキンチャク。笹又でもここにしか咲かず、かなり珍しいお花だとか。
すごく小さくて、ピントが合いません。
多分ここに来るまではあまりお花はなかったと思います。 
猛ダッシュでここまでたどり着きました(はぁ、はぁ・・・)


すっかり秋の風情です。


マネキグサ。これも非常に珍しい花。初めてみました。


レイジンソウ。私の記憶力も捨てたものじゃないな。ちゃんと出てきた。


わぁ~アケボノソウ。きれいだな。


コゴメグサもいっぱい。


ウメバチソウ。ちょっと遅い感じもしますがたくさん咲いています。


分岐でちょっと休憩。


国見峠に向かう北尾根。春に歩いたなぁ。


国見峠のあたり。



サラシナショウマが出てきた。


ちょっと遅くて色が悪いですが、最盛期はきれいでしょうね。


ルリトラノオ。


コイブキアザミ。一本の枝から花がいっぱい出ています。


ワレモコウ、これが咲くと秋だなと思います。


クサボタン、花が反り繰り返っているのがかわいいんだそうです。


リンドウ。ちょっと曇ってきて、満開ではありません。


シモツケソウも少しだけ残ってました。


びわこ方面。


ダイモンジソウ。

このほかにも、フウロが何種類か、キリンソウ、シオガマ、テンニンソウ、ベンケイソウ、などなど。
さすがにこの道は花が多いです。登山口まではちょっと遠いですが、展望のいいところもあるしいい道です。

暑い暑いと毎日過ごしていましたが、季節は移ろい確実に進んでいるのを実感します。
紅葉の季節はもうそこまで・・・  あ~待ち遠しい

本日もありがとうございました。


平成28年9月1日(木)
伊吹・笹又登山道。