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ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

モーニング娘。卒業生のキズナ

2009-07-18 21:48:25 | ハロプロ(娘。)
 楽しかった記憶というのは美化されます。

 モーニング娘。卒業生による思い出話番組になった「キズナ食堂SP」。出演メンバーは、中澤裕子、飯田圭織、安倍なつみ、保田圭、矢口真里、辻希美。残念ながら石川梨華、吉澤ひとみは呼ばれず。

 色々、昔話をしていく。現役当時の不仲話が盛り上がる。でも、これは欠席裁判は出来ないから、予想通り中澤姐さんをみんなが当時は怖がっていた(ウザがっていた)話が中心になる。
 「仕出し弁当のご飯が軟らかいと不機嫌になる」初代リーダーの話はさすがに苦笑いする以上に引く。まず視聴者はここで、「中澤って感じ悪いな」と印象を抱くはず。最後の感動シーンに向けたお膳立てとは、まだ誰も気がつかない。

 歴史を振り返りつつも、この場にいないメンバーの話題はスルーがセオリー。LOVEマシーンは語るが、後藤真希加入話はゴの字も出ない。加護亜依に至ってはミニモニ。映像などで一瞬確認出来ただけ。私は、先日「脱退」などという、悪者に付けられるような肩書きを与えられてハロプロを去っていった女の子の事を思い出して、切ない気持ちになってしまう。

 「モーニング娘。は卒業というシステムを取り入れてきたグループである」と紹介した筈が、卒業生扱いになっていない出演メンバーも卒業動画を捏造してまで仲間にする。
 そのメンバーが悪いと言いたい訳ではなく、テレビ局の得意技と言われる捏造という技を見せられてガッカリしたと書いておきたい。
 あの日、私を含めて横浜アリーナの観客は、去り行く二期タンポポに対して黄色サイリウムを振ったのだ。そのサイリウムは個人の卒業へのサイリウムなどではない。そもそも、そのメンバーがモーニング娘。を辞めるのは映像の二年半後の話だし。

 番組は面白い。面白いのだけれど息苦しい。多分、視聴者の多くは「懐かしい」と思いながら笑って観ているのに、自分は素直に懐かしがれないからだ。だって、自分にはまだ終わっていないから。モーニング娘。は現在進行形だから、懐かしがるべき存在ではないもの。

 テレビ局は捏造が得意技と書いたけれど、半分は優しさで出来ています。現役メンバーと紹介されて、リーダーとサブリーダーがスペシャルゲストとして登場。今度は多くの視聴者の方が息苦しくなる番。

 優しさで出来ているテレビ局は、もうすぐ発売の新曲を紹介してくれてPVも少し流してくれる。
 PVではカッコ良く歌い踊っているリーダーとサブリーダーも、番組内では当たり障りないトーク。見ているこちらは再び息苦しい。

 でも、モーニング娘。はメンバーが変わっていても心はつながっている。

Q.あなたの宝物は何ですか?
飯田さん→最初のコンサートでつんくPがメンバーにプレゼントしてくれた腕時計
ヤグチ→LOVEマシーンフィギュアセット
ヤスス→うたばんから贈られた保田大明神陶器
のの→ミュージカルの台本(HELPとキャラ&メルが映る)。ひとつはモーニング娘。のミュージカルじゃない。さりげないメッセージと優しさに涙。
なっち→遠征にも持っていったぬいぐるみ
 そして、中澤姐さん→ヤグチとのディープキス写真。
 おいおいそれかよと観ている側を一旦落として、ラックに並ぶモーニング娘。グッズ、モーニング娘。CD。中澤姐さんが在籍していた当時のものは勿論、卒業後のCDもある。
 そして、中澤姐さんは一枚のCDを取り出した。
 「現役メンバーからプレゼントされた全員のサインが入った最新シングル」

 モーニング娘。は続いている。この番組は昔を懐かしむ番組ではなかった。昔と現在のモーニング娘。の心のつながり、心の絆を描いた番組だったのだ。番組名は「キズナ食堂」。

 
コメント (7)
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