なかなか釣りに行けない

なかなか実釣出来ず、稀の釣行を夢見て、机上の空論を重ねる備忘録です。

梅野川津江川(20210829)

2021年08月29日 20時59分31秒 | 実釣

梅野川津江川(20210829)

20210828



仕事明けで中津江へ向かい14時着、宿を済ませ15時入渓。
1500-1700、津江川栃野水位1.37m、晴れ、気温32度。
1)SH10.6ft#1、フロロ16号、フロロ3.5/0.4号、5本マルチ
ノーフィッシュ。
始めは間地めがね橋から入渓し流木止めに直行。
前回はこの上まできて、流木に登って下を見下ろし"やっぱり無理"と断念した箇所。
今度は真後ろから見上げてみる。

この深みから小さな魚信あり、多分ミニヤマメ、深追いしなかった。
ここからダウンで釣り下り。

しかし右岸から合流する藤蔵川から河川工事の濁りが入り足元が見えなくなって強制終了。
反応は流木止め直下のみだった。

まだ時間があったので流木止めの上流に入り直す。
すると若いテンカラ師が脱渓、"どうでした?"
「さっぱりです」
この下流は濁りが入ったことを伝え、ダメだったという彼の直後に彼と同じ場に入る。
まあダメだろう私も当然。
先週釣れたポイントもノータッチ、でもマスの魚影は確認できた。
脱渓すると今度はドライフライのベテラン釣師。
ドライなら釣れるかも、と先程魚影を確認出来たポイントを伝える。

ここで17時過ぎ。
19時には暗くなるので持ち時間はあと1時間。
1800−1900、津江川栃野水位1.36m、晴れ、気温30度。
2)DH12.8ft#6、フロロ16号、フロロ3.5/0.8号、5本マルチ(TMC200R#10)
1テイク1バレノーフィッシュ、多分ミニヤマメ、#10なので水中ポロリ。
流木が織り成して沈む複雑な場から出た。
釣り下りの距離は数百m程度だが脱渓点が深い淵の浅瀬を渡る。
なので出来るだけ明るいうちに脱渓点まで下りたい。
その焦りで、荒瀬を流れに沿って真っ直ぐ下へ足を進めてしまった。
当然脚が流れに押され下流の石につまづく格好、俯せに荒瀬に倒れ込んだ。
といっても膝下の水位だから流されはしないが、ウェーダーが水を喰った。
ほぼ右半身が半沈し、これで右半身の防虫剤が全部洗い流されてしまった。
夏場だから濡れても大丈夫と、そのまま釣り続けた、防虫剤の追加なしで。

右半身が虫の総攻撃に遭う。

右目から右首、右二の腕までガンガンに腫れた。
夜はこの痛みでなかなか寝付けなかった。

20210829
朝0430起床、0520ヒグラシが目を覚まし、0530薄暮が始まる。
でも私の右目はまだ開かない。
0555宿出発、0600入渓点着、0630実釣開始。

0630−1030、津江川栃野水位1.34m、曇り、気温27度。
3)DH12.8ft#6、kencube-PHS#6、フロロ3.5/0.8号、5本マルチ(TMC200R#10)
ノータッチノーフィッシュ。
鹿革長太層グレ5号もノータッチ。

今回初めて、伝来寺から役場裏まで通して釣り下った。

最後の通らずの淵は礫で浅くなっていて岩場を伝いなんとか通れる状態。
しかし今日は夏休み最終日、準備した90cm浮輪2つを装着、水深1.5m程の淵の端に出た。
ウェーダーを履いた状態、防水バックパックを背負っているので体が前傾する。
ここから水を喰わないよう両手でウェーダーを力一杯持ち上げる。
脚が岩場を離れ淵底の砂地がかなり下に見え、多分深く、2m位。
流される浮輪の方向を変えようとウェーダーのままバタ足する。
しかし効果なく、流芯に乗った浮輪ごとそのまま流されていく。
全く制御出来ないことにちょっと驚いた。
ここはステッキを使うべきだったが万事休す。

まるで茶碗に乗った一寸法師、針ほどの櫂もなく、ただ流されていくだけ。

引き上げたウェーダーの直下に水が迫る。
ウェーダーのバタ足も全く効かない。
流芯に乗り、どんどん加速していく。

と、川底の砂地。
ランディングはまるでパラグライダーのよう、そのまま岸辺へ駆け抜けた。
カラフルなデカイ浮輪2つを抱えた中年が岸に駆け上がっていく。
とても恥ずかしい。

辺りを見渡すと人影はない。
通らずの淵を無事渡り切った達成感より、谷深い渓谷で中年が浮輪2つ抱える恥ずかしさが勝った。
でも通らずの淵を突破したには違いない、どんな形でも。

90cm浮輪2つを膨らますのに約5分、片付けるのに約5分。
入渓点まで川通しで引き返し下流から入渓し直すのは約30分強だから時短になるのは確か。
しかし次の点で要注意。
1)恥ずかしい
2)90cm浮輪2つでも沈む
3)複雑な流れは危険
4)パックパック内で嵩張る
5)ウェーディングステッキを必ず使う

これを水の冷たい3−4月に使うかは未定。
これはあくまでもウェーダーで淵を突破する私の夏休み最後の自由課題。
かなり恥ずかしいが、これで良しとしよう。

その後、釣り再開。
案の定、ノータッチ。

右目が塞がり涙が激しく流れ始めた。
ウェーディングの距離感が掴めない。
1030、ストップフィッシング。

脱渓し入渓点に戻る途中、ご近所のお父さんからお声が掛かる。
「釣れたかい?」
"いや全然ダメです"
「そーだろー、ここのあたり鵜がたくさん来ちょったしな」
"鵜ですか、それで全然釣れなかった!"
「鵜は随分多かったよ、釣るならあっちの谷の方が釣れるらしい、こんな大きいの」
"ありがとうございます、でも今日はもう帰ります"
私は顔が半分腫れ上がり右目も潰れている状態、もう限界です。

またテクテク入渓点を目指す。
谷底に浮輪で突破した淵が見える。
でも茂る葉に隠れ見通せない。
"これなら浮輪を抱えた中年は見えなかったろう"
そう思い、ちょっと安心した。

家に帰ると奥。
「何その目!スズメバチ?!」

えーと、何から説明しようか?

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