闘う社長の再起編

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与党幹事長のトリックを見抜け!

2014年08月04日 22時08分17秒 | Weblog
世界で一番厳しい基準をクリアした原発は、その地域の方々が
納得することを条件に再稼働していかないと、この国の未来はない

石破幹事長の弁である。

『火力発電用の燃料輸入増による貿易赤字拡大する。それに加えて
 火力発電用の高い燃料を輸入すると電気料金も上がる、
 これ以上電気料金が上がると経営が立ち行かない中小零細企業が沢山出てくる』
というのが理由だと述べている。

一見、もっともな理由のように思えてしまうが、これは本当だろうか?

まず最初に、貿易赤字拡大は何も火力発電用の燃料輸入増だけが
理由ではなく、食糧自給率(カロリーベース)が低く、
多くの食料の原料・加工食品・水産物を輸入しているので、
それも貿易赤字拡大に大きく貢献しているものと推定出来る。

また貿易赤字どは、対外輸出と輸入の差であることから、
対外輸出が大きくなれば、貿易赤字が少なくなる事は小学生でも分かる。
つまり、貿易赤字拡大における火力発電用の燃料輸入額は小さいし、
何も貿易赤字は、火力発電用の燃料輸入の問題だけではない事が分かる。

次に「経営が立ち行かない中小零細企業が沢山でる」という推測も
前提として「このまま火力発電用の燃料が高くなり続けた場合」がある。
では、このまま火力発電用の燃料が高くなり続けるか?という疑問。

現在、原油価格が高くなっている背景には、中東情勢やウクライナ情勢が
不安定なところに起因していることが大きく、それらの問題が沈静化すれば
原油価格も安定する方向になると思われます。

それから長期のスパンで見れば、原油の枯渇問題に行き着くわけだが、
それだって「このまま何もしない場合なら」という条件付きだろう。
シェールガス、太陽光発電、メタンハイドレートなど
代替エネルギーを利用する技術開発・発電所建設を行えば
例え原油価格が右肩あがりになったとしても、
発電コストは確実に下がる事は間違いない。

それに中小零細企業だって、電気料金の高騰をただ黙って
受け入れるのではなく、各社様々な工夫により電気料金削減策を実施する
例えば、自前による太陽光発電システム導入などもその一例だ。

つまり「経営が立ち行かない中小零細企業が沢山でる」という予測も
それ程根拠のある数字に基づいたものとは言いがたいと思われる。
私が言いたいのは、与党の幹事長が発言しているからといって鵜呑みにせず、
よく考え、その言葉の中に根拠のないトリックが含まれている事を認識して、
そのトリックに騙されない事が大事だと言いたい。


今日目についた記事:
 ・キャンプ場死亡事故、運営会社がコメント
  こういう質の悪い企業は、徹底的に断罪されるべきでしょう

今日の気持ちステータス:

今日の一言:
 一見、筋が通っているように見えても、疑ってかかるとトリックが見えてくる