闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

トヨタのリコールに思う

2010年02月04日 09時37分07秒 | Weblog
トヨタが大変な事になっていますねー。

私は真偽の程が分かりませんけど、一説によると人員整理リストラで
ベテラン派遣社員や契約社員がいなくなり、
品質チェックがおろそかになったのだとか。
半ば納得できるが、半ば納得できませんけどね、この情報。
でも、こんな情報が、まことしやかに流れるという事は
昨年の大量解雇の影響がゼロではない事を物語っているでしょう。
もし、これが真実なら、自業自得ですな。

それにしても、先日のJR新幹線のパンタグラフのボルト締め忘れといい
今回のトヨタの大量リコール問題といい、
かつてジャパン・アズ・No.1だった日本のものづくりや、
それを支えてきた品質チェック体制や現場において稚拙さが目につきますな。
最近の日本のものづくりはどこかおかしいですねー、黄色信号です。
世界一の技術立国を目指したい私としては、嘆かわしい気持ちです。

ここ数年、ものづくりの現場でも、作業の効率化やスピード化、
短納期、高品質が求められきました、「作業の無駄」を省き
作業効率を上げる新たな手法などが考えだされてきたのは
企業側にとっても、ユーザー側にとっても、大変良いことです。

しかし、現在はその活動が少々行き過ぎて、無理な効率化やスピード化で
逆に品質が落ちている場合も少なくありません。
私の考えとしては、最も効率がよい作業を行うには、プラスアルファの
「あそび」が必要だし、最も品質のよい製品を最短で生み出すには
その中にやはり「あそび」が必要だと思っています。

決して『「あそび」=「無駄」』では、ありませんよね。
それは自動車のハンドルでは、おなじみの事であり
私は、仕事上の様々な場面においても、「あそび」が必要だと思っています、
いや仕事上だけでなく、日常生活や人間関係などすべてにおいて必要でしょう
コンピュータのような論理マシンでも、アイドリングと呼ばれる
いわば「あそび」のような状態があります。
適度に「あそび」を持たさないと、24時間動き続けて壊れてしまいます。

と頭では分かっていても、仕事上ではさらに効率化する事を求められます、
私はちょっと視点を変える必要があると思いますよ、
要は、お客さんに高品質で廉価で喜んでもらえるものを創るのが目的で
作業を効率化する事が目的ではないでしょう?!

つまり何が言いたいかというと、
ものづくりの工程で、ある工程では非効率で時間がかかっても
それが品質を高い状態に保ったり、ユーザーのニーズを満足させるために
どうしても必要な工程なら、十分時間を割く必要があるといういう事です。
そして、その見極めには、全作業工程を熟知しているベテラン作業員の
勘や経験がとっても必要だという事です。

そういう意味では、泥臭い工程をこなして経験をつんだベテランが
次々と定年になって辞めたり、不景気でベテランの派遣社員や契約社員を
切ったりした上、合理化された作業工程しかしらない人がリーダーになる
現在の環境では、技術立国として再生するのは難しいかもしれませんね・・・


今日目に付いた記事:
 ・オバマ大統領がユーチューブに生出演、国民の質問に回答
  鳩山さんもこのくらいの事やったら?

今日の気持ちステータス:

今日の一言:
 万事、あそびが必要