土日だというのに、さほど混まなかった午後前半。
適度に仕事をこなしていると…
最近あまり見かけなかった、
よく仕事のご依頼を下さるお客様がお見えになったのです。
1人前の受付を済ませ、いつも通り対応すると…
実はこちらのお客様は障害をお持ちの方なのですが
(勤務先は土地柄、障害をお持ちの方が多い場所です)
いつにない、上機嫌な笑顔で話しかけてくるのですよね。
どうやら、不明な事を聞きに来たのと。
障害をお持ちになってから、
3年決まらなかった就職に就けたことの報告。
そういう感じの話だったのです。
そこでちょっと興味深いお話を頂きました。
僕は資格なんかに全く興味がなく。
真にスキルがあれば、資格なんか造作もない。
そう考える人間だったりします。
能力あるなら資格なんざいつでも取れますしね。
で、そういう”疎い”人間なのですが。
そのお客様は、
日商1級?と公認会計士?とかをお持ちのようで。
今まではそれで仕事には不自由しなかったとのこと。
所が、障害を持つに至り転職を余儀なくされて
ある程度リハビリが落ち着いた頃就職試験を
受けたらしいのです。そこで言われた言葉。
【正直、障害者が資格持ってると扱いづらいんですよね】
…だってさ。流石に怒りを隠せませんでしたが…
そこはお客様の事ですから、渋い顔をして苦笑いしてしまいました。
ですが、その後お客様から
「3年無理だったんだけどさ、今は職安の方の協力もあって
就職内定したんだよ!」
とても嬉しそうでした。
素直に「おめでとうございます^^」とお伝えしておきました。
でね、また仕事を頼みに来るね!とか
ひとしきりお話を終えられた後。
「○○さん(僕)、まだ結婚しないんですか?
早く結婚したほうがいいですよ!」
もうね、吃驚ですよ。
続けて
「そろそろお母さんも心配してるじゃない?
俺の知り合いにもさ、色々いい人いるから紹介しようか?」
僕:いや、そのっ確かに心配はかけてますが…
(因みに我が母は、結婚の心配はしていません。
僕の生き様は心配してくれています。)
「仲間の障害あるひともさ、一杯いい人いるよ!よかったら…」
どうやら、障害あるってことで気にすると思ったらしい
そんな言い方。
流石に心外…というか、そこまで腐った価値観の持ち主じゃないので
僕「そんな事で区別したりしませんよ(苦笑」
そう伝えると、安心したらしく。
「いつでも言ってよ!絶対紹介するからさ!」
と会心の笑みで仰ってくださいました。
僕、高笑いしながら
:お気持ちだけはありがたく頂いておきます^^
いやぁ…なんとも。
僕の仕事を評価してくれて、贔屓にしてくれて。
更にはそこまで気に掛けていただけるのは
非常に嬉しいですね。
でも、結婚は別にいいや(笑
なんかこう、伴侶をつくるときは人生掛ける時ですから。
彼女とかもそう。
どうにも不器用なんで自分の”信念”みたいなものを
見失いがちなんですよね…。
そんな僕には、
結婚をする資格なんてないんだと思うんです。
悪意の無い人間ならば。
健常者だろうが障害者だろうが対応を区別したりしません。
悪意のある人間ならば。
美人だろうが、神様だろうが笑って話すことはないでしょう。
それが僕の正義。
願わくば…
この世に生きる全ての”善意の存在”に幸あらんことを。