3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

新藤兼人も逝く

2012-06-01 08:34:04 | 現代社会論
明治生まれの映画監督も逝ってしまった。
みんないつかこの日がくるとおもっていたけれど、想像できなかった。


若い世代にとって、戦争体験をどう引き継ぐか、これが最大の問題だ。
震災の経験は辛く大きいものである。
しかし、人が引き起こした戦争というものについての体験的な伝承ほど重要なものはないのではないか。

新藤兼人は、愛妻物語を国語の試験で読んで、暖かい人なんだなと思っていた。
その後、その愛妻とは死別、再婚し子どももいたが、乙羽信子とも交際をしていたというのを聞いて、すこしイメージが変わった。再婚相手も亡くなり、その後、乙羽信子が入籍したという。
その乙羽信子とも1994年に死別
新藤監督には次々の女性が現れそして死別するのか。

長生きをすると多くの死に立ち会わなければならず、辛いものだろう。


加藤周一も亡くなってしまった。1919年(大正8年)9月19日 - 2008年(平成20年)
ちょっと若いが小田実1932年(昭和7年)6月2日 - 2007年(平成19年)も死んだ。
吉村昭、1927年(昭和2年)5月1日 - 2006年(平成18年)

新藤兼人、吉田秀和・・・日本の知、次の担うのはだれなのか。
あまりに脆弱な次の世代。
というか、これらの人々があまりに大きすぎて、到底超えることはできそうにない。

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