3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

シルヴィ・バルタンのすごさ:年齢を重ねることが価値なのである

2013-02-21 00:41:55 | 現代社会論
シルヴィバルタン[昭和19年生まれ]が来日しているらしい。毎日新聞によれば、コンサートにバルタン星人が登場し、花束を渡したとか。
思い切り笑ってしまったが、その記事の最後に「若つくりなどしない、媚も売らない、年齢を重ねることを価値とする文化が生む美意識をみせつけられた」(川崎浩)と書いてあった。

そうなのだ。年齢を重ねることが価値なのである。そういう文化から我が国は程遠い。

バルタン星人が花束、最初は笑ったが、シルヴィバルタンにしてみれば、おちょくられているのだから、内心ちょっとムッとしたことだろう。

昭和19年生まれ。60代後半。
この年代は戦前生まれとはいえ、団塊の世代の上であり、新しい文化を生んだ先駆的世代である。
団塊はあまり好きではないが、そのうえの昭和17~19年生まれの人々はけっこうよい人たちである。
民主的であり、文化レベルも高い。私の周りにいる人を見る限りであるが。

そう考えるとシルヴィバルタンの歌に共感する。


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R.シュトラウスの「春」『四つの最後の歌』を歌うーその2

2013-02-21 00:21:45 | 日記
若い歌手がこの難曲をうたっているのを見聞きするが、中身がない人だとひどく退屈である。
歌うということは人生をうたうので、人生経験が乏しく、思想のない人だと結局技術的には高度でも、聞き手にはなにも伝わらない。
観客に伝えるようにというが、そうではないと思う。
歌手のなかに伝えたいことがあれば、そのように歌うので、観客はそれを感じ取ることができるというものなのではないかと思う。

よい声で発音をきれいに歌ってもねえ、中身がなければ、はい上手に歌えました。さようなら、ということになる。

プロの歌手、またはプロをめざす歌手のたまごには、中身を磨けといいたい。
結局、中身がないからへたっぴなのですよ。そこの音大出の御嬢さん!

ピアノだって弦だってそうです。
芸術なので、結局、思想がとわれるというもの。


歌詞の意味、詩人がどのような人生の時期に、その詩を書いたのか、背景を徹底的に研究すれば、おのずと歌い方はみえてくるだろう。
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