3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

シュッツマンの詩人の恋

2013-02-08 11:24:20 | 音楽ノート
2.6(2013)はトッパンホールにシュッツマンの詩人の恋をききに行った。
最初はマーラー、次に詩人の恋、そしてヴォルフ。

ヴォルフがよかった。
詩人の恋はまあまあだった。

期待しすぎたからかもしれない。
女がうたう男歌としての詩人の恋、どう歌うのか、とても興味があったから。
でも、たとえば、私は恨まない、の最後の高音は出さずにバリトン用の低音で歌っていて、あまり劇的な感じはせずに物足りなかった。
ピアニスト、彼女はいつも一緒なのだが、歌といっしょにハミングしていて、ちょっと雑音がひどくて興ざめだった。
ピアニストにすれば、いつのまにか口ずさんでしまうのだろうが、「歌」を聞きたい観客にとっては、???だ。しかし、ピアノ伴奏は長くコンビを組んでいるだけあって素晴らしいものだった。

演目は次のとおり
マーラー:《若き日の歌》より 春の朝/思い出/もう会えない
マーラー:《子どもの魔法の角笛》より ラインの伝説
シューマン:《詩人の恋》 Op.48
ヴォルフ:《メーリケ歌曲集》より 散歩/飽きることのない愛/出会い/捨てられた娘/古画に寄せて/隠棲
ヴォルフ:《ゲーテ歌曲集》より ねずみをとる男

アンコールのアーン、クロリス、とてもよかった。
歌ってみたい曲ですね。

シュッツマンは45歳?もっと年上にみえるのだが・・・。
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都市部の空き家急増の問題と対策

2013-02-08 10:57:50 | 現代社会論
大都市部ではとくに空き家が急増して大変である。
戦前期に東京に出てきた地方出身者で都市サラリーマンとなった層がある程度成功すると郊外に土地を求め家を建てることになった。
田園調布だとか中央線沿線だとかはそういう場所である。

しかし、そういう都市サラリーマン層が高齢化し、亡くなっていくと、そのあとに残された家と土地をどうするのかという問題が起きてくる。高齢者とは同居しないから、だいたい、息子の世代になると、これがすでに80歳代、住んでもいない家をどう維持するか、ということになる。

家も土地も結構広いが、息子世代はよそに家を持っているから家は必要ないので、売ろうか売るまいか、駐車場にするか?悩むところである。売り払ってお金に変えてもなんだか土地をうるというのはもったいない気がするし、かと言ってボロボロの家を誰かに貸すかといっても借り手がいないだろう。外国人で日本文化に造詣が深く、不便でも住みたいというような殊勝な人でもいれば別だが。

結局、土地も家も荒れ放題のまま放置される。

こういう住まない家をやすく留学生などに貸してあげるという手法はとれないものか。
または、高齢者向けの、とくに認知症の人むけのデイサービスなどに貸すというのもいいのではないか。
高齢者と子育て世代の異世代サロンでもいい。とりあえず、ぼろでもだれから利用すれば家は維持できるものである。

その際のリフォームの代金は後で家賃として10年ぐらいのスパンでかえしてもらう。

行政窓口などでは、放置された家の情報ははいっているはずなので、マッチングが必要だろう。
コレクティブハウジングとか、いろいろやれそうなのに、個人の努力にまかせていたのでは、結局、荒れ放題の家がどんどん増産されるだけになってしまうだろう。

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不動のアンスネス、エサ=ペッカ・サロネン指揮 in オペラシティ

2013-02-08 00:11:24 | 音楽ノート
エサ=ペッカ・サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団、アンスネスのベートーヴェンピアノ協奏曲を聴きに行った。
不動のアンスネス。
相変わらずステキだった。堅実で実直な演奏、不動のアンスネス、信頼を裏切らない演奏であった。最初は少し硬かったけど。

サロネンはフィンランド人なので、音が北欧の雪原を思わせるように澄み渡っている。
最初のルトスワフスキははじめて聞いた曲だったが、非常に感動した。どこかでバチがころがった音がしたのを除けば、すばらしい演奏で、作品の奥深さを存分に発揮するようなものであった。

演目は次のとおり。

•ルトスワフスキ:交響曲第4番(1992)[ルトスワフスキ生誕100年記念]
•ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調op.58
•ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調op.92

アンコールは悲しきワルツ(シベリウス)

サロネンの力強い統率された指揮にすっかり魅了され、拍手が鳴り止まなかった。
幸福な気持ちで帰路についた。

帰り際にふとみると、昔、ちょっと好きだった人がたっていた。
先方は気づいていないようだったので、そのまま帰ってきた。
まあ、あなたもこのコンサートにいらしたのね、と思った。この演目、確かに好きそうだ。
年を重ね、でも、やはりステキだった。

ちょっとしたおまけつきのアンスネスのコンサート。
青春の苦い思い出とともに。
悲しきワルツ、聞いて眠ってしまおう。
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