3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

私の音楽歴①-高度経済成長とピアノレッスン

2011-08-24 11:22:35 | 女性の地位

4歳の頃からピアノを習っていたためだろうか、ベートーベン、シューベルト、シューマン、・・・クラシック音楽が体に染み付いている。高度経済成長期の我が国において、子どものピアノ人口はけっして多いとはいえないものの、幼児のいわゆる情操教育としてのピアノは、一部の教育熱心な家庭において、一種の流行だったと思う。

女子師範学校出の教育熱心な母により、私はヤ○ハ音楽教室に入室した。クラシック音楽の1・2・3を学んだ。私が学んだ当時の音楽教室は、10人程度の幼稚園児を対象にしたもので、音楽大学出たての美しい女性教師が優しく教えてくれるというものだった。医者の息子や実業家の息子などが学び、高度経済成長といういわば右肩あがりの時代の躁状態にも似た時代の雰囲気、豊かさの象徴のひとつとしてのピアノのおけいこ、だったのかもしれない。

音楽教室では、私はとにかく目立っていた。音楽の才能を早くから開花させていた、というわけではない。当時の私は口から生まれたといわれるほどおしゃべりで、おてんばで、目立ちたがりで、だれよりも早く、先生の問いに答えることが生きがいのような少女だったからだ。ソルフェージュにかんする質問もスラスラこたえ、きっと母は鼻高々だったろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする