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山登りと旅行の雑記帳です。

八久和川中俣沢(3日目)

2016年08月12日 | 東北地方の沢
なんだかんだでヤブ蚊の集団に襲われ続け、4時に起きて焚き火を起こす。

今日は一気に狐穴小屋まで抜ける日。
準備を整えて6時半出発。

出発してすぐに岩屋沢の出合を過ぎる。


ここは天狗角力取山へと続く登山道が通っていて、貴重なエスケープルート。

平凡な河原を過ぎてゴルジュに入るとすぐにオツボ沢出合。


オツボ沢は豪快な2段の滝で出合っていて、この先もゴルジュが続く。

水線沿いに泳いで突破。


続くゴルジュも泳ぐ。


ゴルジュの出口にある滝は右岸から簡単に越えられた。


この後も小さなゴルジュをいくつか泳いで通過して、




コマス滝。


ゴルジュの奥にあるので見えないけど、これは登れないよなぁ。

少し戻ったところのウシ沢から高巻く。


コマス滝を抜けるとビバークできそうな河原が出てきて、


しばらく行くと呂滝。


呂滝は登れないので右岸から高巻く。


高巻いた後に出合う湯ノ沢の先にある滝。


ここは泳いで取り付いて登れそうな気もしたけど、湯ノ沢から巻くことにした。

滝上からの景色。


このあたりからはかなり開けてきて、太陽に反射した沢がものすごくきれい。






西俣沢の出合を過ぎて、


東俣沢との出合。


ここから中俣沢の遡行が始まる。

中俣沢に入ると滝の連続。








ぐんぐん高度を上げていく。

中俣沢に入って最初に出てくる大きい滝がこの12m滝。


直登は難しそうなので左岸の壁から高巻く。
高度感もあり、結構いやらしいのでロープを出して通過。


適度な滝を登って行くと8m滝。


ここも直登はできないと判断し、少し戻ったところの沢筋から巻く。
出だしと上部のトラバースが悪いので2Pロープを出し沢に戻る。
この滝の高巻きで40分ほどかかってしまった。

この先も3〜5mくらいの直登できる滝が次々出てくる。






適度な滝を越えて5m滝。


この滝自体は登れるのだが、この先の15mの滝は登れないので少し戻ったところの斜面から大高巻き。

高巻き途中から見た15m滝。


確かにあれは登れない。

ここの高巻きも尾根を越えるまでのトラバースが悪くてロープを出す。
逆層スラブの草付きがツルツルに滑ってかなり怖かった。
たぶんもっと上から巻けば簡単だったと思う。
尾根を越えて沢に戻ると1時間以上も時間を費やしてしまった。
ここはルートファインディングの差が出るところだ。

沢に戻った時点で時間は16時。
この先進むか途中でビバークするかU君と相談。
ここでビバークするくらいなら小屋まで行きましょう!
ということで、頑張って小屋まで行くことにした。

少し進むと、上部の連瀑帯が遠くに見えてきた。


なんかすごい角度で滝が上に続いてるけど、登れるのか!?ちょっと不安になる。

連瀑帯に突入。


この滝は登れないので右の草付きから一気に全部巻く。


この滝は右から空身で登って越える。


見た目以上に悪くて怖かった。

振り返れば越えてきた八久和の谷が良く見える。


そして連瀑帯最後の滝。


この滝を越えると核心は終了。
一気に源頭の雰囲気となる。


稜線の草原に反射する夕陽がとてもきれい。


藪漕ぎのない草原の詰めを上がっていくと、




ひょっこり狐穴小屋の前に出た。


長かった八久和川の遡行が終わった瞬間。
U君とガッチリ握手をしてこれまでの労をねぎらう。

小屋前からはちょうど夕陽が沈む瞬間を拝めた。


狐穴小屋はお盆ということだけあって、超満員。
小屋の外で寝ることも覚悟したが、小屋の管理人さんがうまくスペースを作ってくれて、小屋で寝ることができた。
感謝。

小屋前のベンチで、残っていたつまみや食料を大量に消費してプチ打ち上げ。

遡行が終わった満足感に浸りながら眠りについた。

(コースタイム)
岩屋沢出合手前(6:30)〜オツボ沢出合(7:00)〜呂滝(8:50)〜中俣沢出合(10:30)〜15m滝大高巻き(14:10)〜高巻き終了(15:30)〜連瀑帯入口(16:10)〜狐穴小屋(18:30)

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