ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





鳩屋敷。神奈川県鎌倉小町2-1
1989(平成10)年5月16日

「鳩屋敷」とは鳩小屋状態になっていたためにそう呼ばれていた。鎌倉駅の北の踏切の通りにあって、「小町通り」のアーチもかかっている商店街である。駅のホームからも見えたそうだ。
住宅には見えず、なにか公共性のある建物のようである。町役場のようでもあるが、そんなものが写真のような状態でほおって置かれるとも思えず、病院かなと推察していた。ネットで調べるとやはり病院だった建物で、『神奈川県文化財調査報告集 第44集』(神奈川県教育委員会、1984年)に「昭和5年築」となっているという。病院名は不明らしい。洋館の後ろに赤い屋根の日本家屋がくっついている。病院の院長宅だろうか。
この廃墟には、後ろの家だったかもしれないが、住んでいる人がいて、その方が亡くなられた後、2007年1月に解体された(『 神奈川の産業遺跡・戦争遺跡 Hospital 』)。現在は駐車場である。


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コメント
 
 
 
Unknown (定マニア)
2021-06-17 20:39:00
わき道にそれて純喫茶というブログも愛読しております。佐渡島の金山近くに、旧相川税務署?らしき建物が紹介されています。いつ頃建てられたものか不明ですが、なんとなくこの建物と似ている感じです。設計者は誰だったのか知りたいところです。因みに、この税務署の建物も現在荒れ放題のようです。
 
 
 
>定マニア様 (流一)
2021-06-19 13:28:02
「旧相川税務署」、なるほど、そっくりですね。こういう外観にする洋館の様式があるのかもしれませんね。
佐渡島には産業遺産も含めて、いろいろ興味深い物件がありそうです。
 
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