ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




中村屋商店。千葉県香取市佐原イ1720。2003(平成15)年7月20日

香取街道の小野川に架かる忠敬橋の袂、佐原の観光地の中心にある和風小物の店。ただの土産物店にはない品ぞろえが特徴らしい。現在は「佐原商家町ホテルNIPPONIA」のフロントと2階がレストランになっている。NIPPONIAは古民家などを改修した分散型の宿泊施設で、中村屋がそのフロントになったのは2018年3月30日。店は後ろの蔵に移った。
犬吠埼観光ホテル>中村屋商店』によると、中村屋乾物店から分家して、明治7年(1874)から荒物・畳表を営むようになったという。店舗兼住宅は、安政2年(1855)の建築。乾物商として建てられたのだろうか?『5.(合名)中村屋商店』には、「明治7年に荒物、畳材料の卸商として創業し、ほどなく畳材料の専門卸となる」とあり、「平成13年に畳の材料卸業を廃業し、「和風小物・雑貨店」に絞り込んだ」という。写真ではまだ「畳表」の看板があげられている。
千葉県>中村屋商店』には、建物は「1階は内側に揚戸を建て込み、外側の土庇を格子戸と壁で囲う構え」「2階正面には繊細な格子窓を組み、軒下をはりだした「せがい」とするなど、格式のある形式」とある。



中村屋商店。香取市佐原イ1720。2003(平成15)年7月20日

3階建ての土蔵は、明治25年(1892)の大火後に建築された中村屋商店の袖蔵。現在は和風小物の店になっている。『5.(合名)中村屋商店』によると、平成5年に女将さんが現業の傍ら店先に自身の手作りの雑貨類を並べて販売したのが始まりという。



中村屋酒店。香取市佐原イ1720。2003(平成15)年7月20日

蔵の南には「中村屋酒店」、そのさらに南に写真左の、なにかの売店のような小屋が写っている。現在はそこに日本料理の「佐原千与福」の古そうな土蔵造りとみえる家が建っている。新しく建てたのだろうか? 移築したものなのだろうか?
写真右奥に建て替える前の「千葉商船」のビルが写っている。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 蜷川家具店/... 円城寺本店/... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。