ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




円城寺本店。千葉県香取市佐原イ1715。2003(平成15)年7月20日

香取街道と、JR佐原駅へ向かう横宿通り(県道55号・佐原山田線)との丁字路の正面にあるのが、写真左の「井阪屋金物店」。その横に路地が入っているが、隣にあるのが「円城寺本店」。看板建築になるのだろうか? 看板になっている2階の壁(バルコニーの手すり?)は中央に唐破風を乗せている。渦巻きを使っているから雲のつもりなのかもしれない。こういうところに由緒正しい模様を置いてもしようがないから、これはこれで面白い。
今は店は廃業してしまったようだが写真では店が開いている。なにを売っているのか、写真では分からない。「佐原の歴史散歩」(島田七夫著、たけしま出版、1998年)では「円城寺商店(荒物・畳表)」と出ている。また、『日曜写真>佐原の街角-2』の2008年の写真では生花店だ。『佐原市佐原地区町並み形成基本計画』に載っているイラスト地図には「千葉氏の四天王の家臣の末えいだぞ!!」という書き込みがある。

写真左の電柱の下に御影石の「佐原町道路元標」がある。道路元標は1919年(大正8)に道路法によって各市町村に置くことが定められて、それによるものと思うが、場所に規定があるわけではないらしい。ここの道路元標はそれにふさわしい場所に置かれたとしていいと思う。
佐原の町並みかわら版 平成20年8月第42号』に、小野川の「だし」に下ろされた荷を運ぶ牛馬のための水飲み場が井阪屋金物店の丁字路の辺りにあり、そのための井戸が丁字路の中心にあった、という記事が載っている。

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