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ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




上総屋商店。神奈川県足柄下郡箱根町強羅。1991(平成3)年12月22日

強羅駅の駅舎は昭和52年に建替えられたものだが、駅前広場に面して並んでいるみやげ店は建物も商店も昔からあまり変わっていないようだ。小林物産店などは、関東大震災後に東京の下町に建てられた長屋の店舗と同じ形式に見えて、やはり昭和初期の建築かと思わせる。上総屋商店は1930(昭和5)年頃の創業の酒屋というから建物も創業時のものかもしれない。上総屋商店の右は小川商店。



小林物産店。1991(平成3)年12月22日

ぼくが小学校低学年の頃まで祖父の別荘が強羅にあって、夏の何日かをそこで過ごした。木造平屋の庭もないような家で、もしかして借りていたのかもしれない。大文字焼きも何回かそこで見たわけだが、その祭日には強羅駅前の広場に縁日の露店が出たようだ。ぼくが5歳のときだとすると1949(昭和24)年だが、ぼくは一人で5円玉をにぎりしめて薄荷パイプを買ってきたのを憶えている。夜だったと憶えているのだが暗くなってから幼児を一人で外に出すとも思えないので明るいうちだったのかもしれない。露店のおじさんに5円玉を渡すとおじさんは一番安そうなパイプを渡してくれた。ちょっと不満だったのだが一応納得して帰ったのであった。「こっちがいい」などと自己主張しない性格はほとんど生まれつきのようである。

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