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ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





野田市市民会館(旧茂木佐平治家住宅)
表門、表玄関
千葉県野田市野田370
2006(平成18)年4月29日

茂木佐平治家は1688年に茂木本家から分家したという。1917年(大正6年)に茂木一族と髙梨一族の8家が合同して「野田醤油株式会社」(後のキッコーマン株式会社)が設立された。『亀甲萬(キッコーマン)』は佐平治家が使っていた商標だから、野田醤油の最有力メンバーだったと思われる。邸宅は1924(大正13)年1月に完成している。茂木本家住宅より1、2年早い。関東大震災が起こったときには普請中だったのだろうか。昭和20年代後半まで実際に居住していたという(『田舎へ行ってご/見てご!>茂木佐邸』)。
1956(昭和31)年10月、野田醤油から野田市に寄贈され、12月から「市民会館」として公開された。1997(平成9)年5月に国の登録有形文化財に指定された。
敷地内に「野田市郷土博物館」が開館するのは1959(昭和34)。建物は山田守の設計。2021(令和3年)2月に国登録有形文化財に指定された。そんなこととは知らなかったので写真を撮っていない。表門の左奥にわずかに写っている。



西門。豪華な表門や表玄関は特別な来客や行事のときに使われ、普段は西側にある通用門から出入りしていたらしい。主屋の西側にも2箇所の玄関がある。西門に付随している建物は使用人の家だろうか。門の脇に車の運転手の家を建てる場合があるから、人力車の車夫が住んだ?



左:主屋北西角の「下台所」。右:主屋北東の「藤の間、楓の間」、左に突き出ているのは便所。



左:主屋北東。座敷が6部屋(松、竹、梅、柳、楓、藤)がある。右:主屋中央部。右に「桃、月、桃」の座敷、その裏は中庭。中央は通用玄関がある棟。左は表玄関から続いている部分。

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