ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



濱野家住宅。中央区築地7-10。左:1985(昭和60)年6月2日、右:1991(平成3)年5月5日

たぶん今も濱野家の人が住んでいるのだと思うが、中央区民有形文化財になっていてネットや本にも出ているから名前を伏せる必要はない。魚市場の移転で日本橋から移ってきた海産物の商家である。昭和5年頃の建築という。『中央区民文化財』には「入口には、人見梁という背の高い梁がかけられ、軒は出桁造という形式になっています。また、以前は、家に入ってすぐの場所が広い土間になっていて、鰹節 を入れた樽が山のように積まれていたといいます」とある。


丸泉水産。築地7-10
1987(昭和62)年5月24日

濱野家住宅のすぐそばにあった、やはり海産物の商家。建物も同時期に建ったもので、規模も形も濱野家住宅とほとんど同じである。2階に縁台があるのと、1階の前面を全てガラス戸にしているところが異なる。人見梁にある木の表札は「泉繁商店/丸泉水産株式会社」のようだが商売はとっくにやめて「島崎家住宅」、あるいは島崎家も引き払ってしまった後かもしれない。
昭和のうちに取壊されて、いまだに駐車場になっている。


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コメント
 
 
 
Unknown (Unknown)
2019-01-23 11:23:09
泉繁商店、うちの爺ちゃんかも
 
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