ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




第一相互銀行別館。千代田区神田神保町2-19
左:1983(昭和58)年9月、右:1991(平成3)年6月30日

神保町のさくら通りに今も残っている銀行だった建物。『日本近代建築総覧』では「第一相互銀行(旧相互無尽会社)、建築年=昭和5(1930)年、構造=RC4階建、設計・施工=安藤組」。
『ウィキペディア』によると、「相互無尽株式会社」は1911年に「相互貯金株式会社」の名称で神田神保町(現在地なのだろうか?)に創業。 1951年10月、相互銀行法の施行で「第一相互銀行」とした。80年代には地上げ屋や暴力団の総会屋も絡んだ融資で問題になり、大蔵省の指導で1989年10月に「太平洋銀行」が発足。それも1996年3月に経営破綻。6月にさくら銀行(2001年4月、住友銀行に吸収合併され「三井住友銀行」に)の出資で「わかしお銀行」が発足。2003年3月、三井住友銀行と合併。
左写真の頃はまさに第一相互銀行別館で、横丁の向かいに「第一相互銀行本店」があった。右写真は太平洋銀行だった時期。
東京 DOWNTOWN STREET 1980's>千代田区神田神保町~その一(2011.05.03)』で1981年撮影の写真を見ることができる。横丁側入り口上部の長方形の出っ張りが井形の飾りだったと判る。



左:旧第一相互銀行別館。2007(平成19)年4月14日
右:三井住友銀行千代田営業部
2009(平成21)年12月撮影のストリートビューより

太平洋銀行は2003年3月に三井住友銀行に替わり、神保町の店舗は「千代田営業部」といった。その後、2012年10月で廃止され、駿河台下の神田支店に統合され、そこが神保町支店となった。現在は千代田営業部のビルは建て直され、2015年5月に「神保町寮」(10階地下1階)として竣工した。マンションなのだろうか?
別館は周囲にビルが建ち、さくら通り側の入口が塞がれている。2009年に外装を改装して塞いだ部分や白く見える壁の部分もきれいになった。横の壁のスクラッチタイルを持ってきて貼り直したりしたらしい。

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