ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



加藤電気工業。神奈川県横浜市中区尾上町6-87。1988(昭和63)年8月6日

尾上町(おのえちょう)は大岡川の大江橋から南東方向へいって横浜スタジアムに突き当たる通り沿いの町。6丁目は大江橋際のほうで、加藤電気工業はその大通りに向いて、横浜指路教会から1・2軒おいた並びにあった。現在は細長いビルに建て替わっている。
神奈川の近代建築探訪加藤電気工業株式会社』によると、「構造=RC3階、設計=川崎鉄三、施工=大林組、建築年=昭和4年」である。川崎鉄三は若尾ビル昭和ビル・キッコーマンビル、インペリアルビル、エキスプレスビルなどの作品があり、横浜の近代建築を語るには欠かせない人物だ。
こういう小さなビルは数多く建てられたと思うが空襲の被害も大きかったのだろう、横浜ではあまり残っていないようだ。あるいはこの規模なら木造で建てられることが多かったかもしれない。エキスプレスビルのような無装飾のビルを設計している川崎鉄三に、こういう当時のはやりだった装飾を施した建物があるのが興味深い。しかしここに出した写真では逆光で細かいところは判らない。『神奈川の近代建築探訪』の写真を見て欲しい。

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