ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





スナック零(旧洋品店コロンボ)。埼玉県川越市久保町
1989(平成1)年9月18日

埼玉県道15号線(川越日高線)から喜多院への入口になる交差点の角にあった、洋館と言っていい建物。『日本近代建築総覧』に「洋品店コロンボ、川越市久保町11ー12、建築年=大正14年、木造3階建、施工者=水村元太郎」とある建物と推定できたが、『近代建築撮影日記>川越の近代建築(その2)』によって確認できた。そのサイトの写真は1996年4月の撮影。上の写真では黒くつぶれてしまった県道側の面がちゃんと写っている。
県道15号は久保町(くぼまち)を東西に通っていて、その区域は久保町通りで「喜多院不動通り商店街」になっている。昭和3年に今の道幅に整備されたため、両側には昭和4年頃に建てられた町屋や看板建築の商店が少しは残っている。洋品店コロンボは大正14年の築というから、道路の整備と並行して建てられたのかもしれない。
小さな建物だが装飾にかなり凝っている。2階のアーチの飾りを付けた縦長の窓、テラスへのガラス戸の上の窓、テラスの手すり、その両端の柱、などに目が行く。
いつ頃取り壊されたのか分らないが、現在は空き地のままで駐車場にしている。

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コメント
 
 
 
Unknown (道草亭ペンペン草)
2022-02-17 04:15:18
無くなってしまって残念ですね!見たからに建築士がかなりデザインに凝っている様子がある。
 
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