ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




マルヤマ文具店。静岡県静岡市清水区真砂町2。2018(平成30)年7月4日

写真は、東海道本線の清水駅の西口ロータリに向いて入り口がある「清水駅前銀座商店街」。東海道本線と国道149号の間を真南へ450m続く全蓋式アーケードの商店街。人出は昭和50年頃がピークで、昭和の間はとにかく賑わったらしい。今ではあの人たちはどこにいるのだろうという状態で、これはどこの商店街も同じようなものなのだろう。
駅前商店街のことをその歴史を含めて詳細に述べているのが『いそべ会計>清水歴史散策Ⅱ>第十三話 清水駅前闇市通り物語』というサイト。駅前商店街は戦後のヤミ市から始まった。昭和30年頃には商店街としての体裁が整ってきたのだろう。
清水駅前銀座商店街のまちづくり』によると、「銀座」の名称は1949年に結成された「清水銀座繁栄会」に出てくる。1959(昭和34)年 「清水駅前銀座誕生」なのだという。最初のアーケードを設置したのは1967(昭和42)年で、今の2代目は1982(昭和57)年に改築したもの。

マルヤマ文具店は駅前銀座を駅側から入って130m行ったところ。建物はヤミ市から商店街に発展した時代のものかと思われる。正面からは分らないが、裏から見るとトタン葺きの壁と屋根の平屋の小屋に見える。『清水まちかど散歩>マルヤマ文具店さん』などを見ると、店としては品揃えにこだわっている様子がうかがえる。
左の春田眼鏡店は3階建のビル。さらに左の「セラビ」と「花曜日」の建物が、裏から見ると昭和30年頃のものかと思われる。


こだからや玩具店。静岡市清水区真砂町5
2018(平成30)年7月4日

駅前銀座と、国道と線路際(グルメ通り)を結ぶ道との交差点の角にあったオモチャ屋。建物は3階建の小さなビルで、2階のファサードが凝ったデザインだ。2020年12月いっぱいで閉店した。そのお知らせの張り紙に「70年に渡り」とあるから、1950(昭和25)年頃に開店した計算になる。

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