ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





上:鈴木寝具、左:民家。台東区小島2-7
1992(平成4)年6月6日

中華料理の幸楽の横を入ったところ。藤棚がある角の家は、1966年の住宅地図に「鈴木寝具」、1986年のに「鈴木フトン」となっている。見たところとても小売りの布団屋とは見えず、打ち直しなどの作業、あるいは寝具の製造をしている(していた)作業所かもしれない。家の正面に1階の庇をやぶって木が生えている。相当邪魔になるはずだが、家の人は植物が大好きなのだろうと、家廻りの植生からも分かる。
2003年に撮った写真では、正面の木と藤がなくなり、鉢植えもだいぶ整理されて、代わりにねこ車が5台置かれている。家の持ち主が変わったらしい。現在は、ストリートビューで見ると、隣のしもた屋とともに取り壊されて、駐車場と車庫に替わっている。

2枚目写真は鈴木寝具から右へ3軒目の出桁造りの家。1階左側を洋風に造っていて、そこを事務所に使っていたのかもしれない。写真右の看板建築は「寺島製缶工業」。
現在は、ストリートビューで見ると、寺島製缶は取り壊されていて、駐車場になっている。



左:土屋商店、右:前田紙器製作所。小島2-7。2003(平成15)年11月16日

土屋商店の銅板貼り看板建築は、鈴木寝具の横を行ったところ。蔵前小学校通りの北の裏通りだ。ネットでは「文具・事務用品製造・卸」とある。銅板張りの外観は波板に貼りなおされたが建物は健在。
前田紙器製作所は土屋商店の裏手、小島公園の向かい側だ。現在は小さなマンション(新御徒町駅前プラザ、2005年1月築、4階建12戸)に建て替わった。前田紙器の先の「斎藤機械工業」「吉田箔押所」の2棟の看板建築は残っている。

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