ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





上:台東デザイナーズビレッジ。台東区小島2-9
2011(平成23)年12月18日
左:区立小島小学校。1992(平成4)年6月6日

区立小島小学校は、2003(平成15)年4月に、精華小学校(蔵前4-19)と済美小学校(寿1-10)とで統合されて蔵前小学校となり、実質、廃止された。校舎は取り壊されることなく、内部を改修して、2004年4月に「台東デザイナーズビレッジ」として運営されることになった。「ファッション関連ビジネス分野での起業を目指すデザイナーを支援する施設」である。現在は早稲田大学の研究室と東京芸術大学のアトリエも入居していて、それらを含めて「小島アートプラザ」というらしい。校庭は時間貸し駐車場にしている。
小島小学校の歴史はネットでは判らない。蔵前小学校のHPに更新が終わった小島小のHPをそのまま置いておけばいいわけだから特に面倒なこともないと思うが……。
校舎は『日本近代建築総覧』では、「区立小島小学校(旧東京市小島尋常小学校)、建築年=昭和3年、構造=RC3階建、設計=東京市、施工=藤本清次郎、備考=インターナショナルスタイル。塔屋付「東京市教育施設復興図集」による」。同書によると、台東区にある清島小学校二長町小学校柳北小学校、台東小学校が藤本清次郎による施工だ。関係あるのかどうか分からないが竹町小学校は藤本組。
建物の特徴はまず、南側の先端の半円の平面とその上の円筒形の塔屋。そして窓の間の半円に突き出た柱、軒に二重にめぐらした筒状の帯。他の復興小学校ではあまり見ない特徴ではないかと思う。


台東デザイナーズビレッジ。2011(平成23)年12月18日

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