不動産のサイトによれば、1959(昭和34)年11月の竣工、10階建て地下2階、というビルである。1986と1969年の地図では「大和ビル」となっている。
昭和30年頃の火保図に「ヤシマホテル」となっている場所である。The world of HOTEL LABEL>ヤシマホテルによれば、軽井沢万平ホテルは昭和6年に東京進出して「麹町万平ホテル」を開業するが、その翌年、昭和7年7月に日本橋にも「八洲ホテル(やしまホテル)」を開業した。終戦後は進駐軍に接収されたが、昭和23年には解除され、「政府の貿易庁直営ホテルとしてバイヤーズホテル」として使用され、昭和27年には「ホテルヤシマ」として元に戻る。しかし、早くも昭和31年に閉鎖された。
当サイトには「今日この地に立ってみると、建物自体は取り壊されてはいないようで、当時の面影が感じられます」とあり、他にも写真の建物が戦前のホテルだという話を聞く。縦長の窓2個を1つにまとめて横長の窓に改修したとみれば、外観は当てはまるようである。竣工年の1959年は、建物の後ろに増改築したことを言っているのかもしれない。