ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




東京厚生信用組合浅草支店。台東区駒形1-1。1987(昭和62)年10月4日

江戸通りの厩橋交差点のすぐ北にある、古い小さなビルだ。地図でみると奥行きはけっこうある。ファサードは西洋の様式建築の要素を現代風にアレンジして配置したような具合だが、アールデコの要素までありそうに思える。ネットでは昭和5年築としたのがあった。
東京厚生信用組合は昭和28年の創立で、そうすると元はどんな会社が建てたものか気になってくる。現在の看板に引きずられて、元々金融関係のビルに見えてしまうが、はたしてどうなのか。『goo古地図』の明治の地図に厩橋交差点の角に「東京貯蔵銀行支店」とあり、あるいは関係があるのだろうか。
王子運送浅草営業所は荷物の集配をするための倉庫かガレージのような建物らしい。現在はマンション(プリムローズ浅草駒形弐番館、2003年12月築)に建て替わった。その右隣、下左の写真にわずかに写っているのは「第一金庫ビル」で、だいぶ古くなった姿で残っている。



左:1987(昭和62)年10月4日、右:2008(平成20)年3月1日

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )