ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




松岡自動車販売。台東区三ノ輪2-11。1989(平成1)年2月19日

淨閑寺の山門の前の通りの、淨閑寺のはす向かいにあった洋館。この辺りは台東区と荒川区の境で、音無川-思川の細流をその境界としているので、明治通りに出るまでは、細い通りが境界になったりしている。「三ノ輪の淨閑寺」といわれるが、淨閑寺の住所は荒川区南千住2丁目である。
この辺りで写真のような本格的な洋館は珍しいと思う。街中でこういう洋館があると個人医院であることが多い。この建物も医院だったものかもしれない。見たところ建築時から改装などはあまりしてこなかったようである。菱形の窓の桟には、なんとなく大正時代の雰囲気を感じさせるものがある。日本家屋のガラス戸なんかにも菱形の桟は使われていて、洋風のような和風のような……。欧米ではどうなのだろう。
いつ取り壊されたのか知らないが、今は駐車場になっている。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )