ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




旧鈴木眼科。千葉県松戸市松戸。1989(平成1)年4月1日

松戸駅の西を南北に走る旧水戸街道を、駅前通りの交差点から南へ行くと坂川があり、春雨橋を渡る。写真はそのすぐ先。銅板貼りの看板建築は右側が鈴木眼科だった家、左が町山ミシン商会。出桁造りの家は和菓子の岡山栄泉堂。その隣がこうじや酒店。写真左端に写っている店はなんだったか不明だ。
看板建築といえば関東大震災後の建築とするのが普通で、写真の店舗もたぶんそうだと思うが、家自体はもっと古くて、正面を大震災後に改修したのかもしれない。松戸の旧街道沿いは関東大震災以前の建物も残っていて、大震災で軒並み倒壊したわけではないらしい。したがって看板建築もあまり見られない。



岡松栄泉堂。2005(平成17)年1月25日

『昭和の松戸誌』(渡邉幸三郎著、崙書房出版、平成17年)によると、岡松栄泉堂は栄泉堂岡埜から暖簾分けされた店。建物は明治末期のものという。



町山ミシン商会。2005(平成17)年1月25日

町山ミシン商会は戦前からの店だ。右側の家は空き家らしいが、『昭和の松戸誌』によると、昭和12年では「鈴木眼科医院」。鈴木眼科は船橋の鈴木眼科の出張所という形で宮本医師が診ていたそうで、その婦人が裏で産婆をしていたという。現在は松戸市本町に移転して宮本眼科を営業している。

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