ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



こんにゃく閻魔裏の長屋
文京区小石川2-21
2007(平成19)年2月24 日(4枚とも)

こんにゃく閻魔(源覚寺)の裏通りにある古い長屋。三軒長屋にも見えるが二軒長屋と一軒家が2軒、くっついて並んでいるらしい。写真左の理髪店はバーバーとみさか。旧住居の富坂2丁目からの店名だろう。
写真右の路地を入っていったところが下の3枚の写真の路地で、階段と坂道を上っていくと富坂の上の台地、上富坂教会の前の道路に出る。車だと北の六角坂をいくことになるから近道にもなり、通り抜ける人もいると思う。原則はやはり住民の私的な通路だから遠慮がちに通らなければならないだろう。



階段の路地。小石川2-19

この路地は『東京の階段』(松本泰生著、日本文芸社、平成19年)という本に「小石川の木造住宅地内階段」として載っている。この本では階段の段数・幅・高低差などのデータを載せている。調べる手間はたいへんだったと思う。読者はというと、そういう細かいところまでは目を通さないのが普通だ。著者はそれを分かっていても調査を省いていないのだと思う。フィールドワークとはそういうものなのだろう。
路地は3つの階段を坂道でつないでいる。上左の写真は下の階段の上にある平屋の民家。上右写真の階段はその民家の手前で南の方向へ枝分かれしている階段。先は行き止まりである。左写真は上の階段を上ったところ。



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