ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



東京海洋大学第一観測台
江東区越中島2-1
2007(平成19)年6月2 日

東京海洋大学の清澄通りに沿ったほうに2棟の天体観測所の遺構が残されている。1903(明治36)年6月に建設された煉瓦造の建物で設計者は三橋(みつはし)四郎。
第一観測台の説明板には「航海用天体歴の研究用および航海天文学教授用として使用された記念建造物で、内部に7吋天体望遠鏡(Theodolite)を備えていた。屋根の半円形ドームは手動で回転し、窓は二重になっていた」とある。建物の名称にも「経緯儀室または赤道儀室」と添えられている。経緯儀とは角度を測る測量機器。赤道義とは、日周運動で動く星の動きに合わせて追尾できるようにした望遠鏡の架台のこと。ある星の見える方向から船の位置の経緯度を計算する、といったものかと想像する。
GPSのある今、天文航法の授業は今もやっているのだろうか?

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )