ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



大日本印刷ビル。中央区銀座7-7。左:1986(昭和61)年5月11日、右:1988(昭和63)年2月21日

銀座6丁目の交詢社ビル(上右の写真の右に写っている)の向かい。撮影時には角の大日本印刷ビルから西へ、三ツ輪肉店のビル、丸嘉宝石店の3棟の古いビルが同じブロックに並んでいた。1991(平成3)年に改築されて「DNP銀座ビル」になっている。
ニューヨークの摩天楼に似たようなアールデコのビルがありそうだ。いくらかゴシックの要素もあるだろうか。
銀座コンシェルジュ>DNP大日本印刷」によると、大日本印刷は1876(明治9)年に印刷会社「秀英社」として創立された。銀座の数寄屋橋の近くだという。その場所と思われるところに、1894(明治27)年に建てた工場の建物に関しては「日本最初の鉄骨造―秀英社印刷工場―」というサイトがある。大震災後に印刷工場は市ヶ谷に移転したが、1927(昭和2)年に写真のアールデコ調のビルを建てて秀英活字の販売拠点とした。日清印刷と合併して「大日本印刷」と改名したのは1935年。このビルは、竣工時は「秀英社ビル」だったわけだ。

左:1986(昭和61)年5月11日、右:1985(昭和60)年6月2日

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