ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




京橋消防署築地出張所。中央区築地7-8。1985(昭和60)年6月2日

築地消防署は、現在は聖路加病院の北側の明石町に移ったが、その前は築地7丁目にあった。前の道路は築地市場の海幸橋(今はない)からかつての新栄橋(あかつき公園を横切る道路になっている)へ通じている通りで、あかつき公園の近くである。
写真の庁舎は1929(昭和4)年の落成で11月6日に開所している。10月24日のニューヨーク株式市場の大暴落があった直後だ。完成時には鉄骨の火の見櫓があった。
古い地図を見ると消防署の裏に東京都立文教盲学校(戦前の地図では盲人技術学校)というのがあった。どういうものでどうなったかは知らないが一応記しておく。
『図説・占領下の東京』(佐藤洋一著、河出書房新社・とんぼの本、2006年)に、聖路加病院の屋上で占領軍が星条旗を上げている写真が載っている。その写真の遠景に新栄橋を含めてその一帯が写っていて、火の見櫓を載せた築地消防署と文教盲学校も写っている。



マルニ食品工場。中央区築地7-8。1987(昭和62)年5月24日

築地消防署からすぐ南へのところ。写真左の横丁に日よけを出しているのがマルニ食品工場。

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