ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




海水館前の長屋。中央区佃3-9。1991(平成3)年1月20日

写真右の長屋は当ブログ前々回の橋本理髪店のある長屋。写真左で道路は曲がっていて、その角にあるのが左の洋風の家。撮影時の住宅地図では天理教分教会だ。2軒長屋を看板建築風にしたものかもしれない。写真中央の家とその右の2軒長屋が現存している。



天理教分教会。1989(平成1)年12月31日。写真の向かいに海水館の碑がある。


海水館跡
『角川写真文庫・東京文学散歩 下町編』(野田宇太郎監修、1955年)より

本文には「……島崎藤村が小説“春”を朝日新聞に執筆した頃よく行った海水館という海辺の下宿旅館も、建物は大部変わったがアパートとなって残っている。……」とあり、写真のキャプションは「新佃東町の海水館 入口の所は昔のまま」。
写真の洋館の後ろのビルは、現在同じ場所に建っている3階建ての「海水館アパート」なのかもしれない。海水館アパートの玄関を見るとかなり古そうなビルに見える。

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