ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

ボジョレー・ヌーヴォー&サン=サーンス:バソンのためのソナタop.168 

2008-11-24 | CDの試聴記
最近、にわかに仕事が立て込んできました。
出張に加えて、飛び込みのコンサルも入ってきたりで、なかなか落ち着いて考える時間がありません。
こんなときこそ、チャンネルの切り替えが重要ですよね。

とかなんとか理由をつけつつ、先日解禁になったボジョレーをいただきました。
今年の銘柄は、フィリップ・パカレ。
パカレといえば、あのロマネコンティの醸造長のオファーを断り、独自の道を歩んでいることであまりにも有名ですが、彼のボジョレー・ヌーボーを飲んだのは今回が初めてです。
さて、そのお味は?
美味しい!
とにかく美味しい。
こんなフルーティで上品なボジョレーは、いままで飲んだことがありません。
あっという間に、ボトル1本空いてしまいました。
芳醇なワインもいいけど、このボジョレーは、何よりも幸せを運んでくれるような気がしました。

美味しいワインとくれば、やっぱり美味しい?音楽を聴きたくなります。
ボジョレー・ヌーヴォーとマリアージュする音楽といえば、やはりフランスもの。
少し迷って、サン=サーンスのバソンのためのソナタにしました。
先日、彼のクラリネットソナタをご紹介したところですが、このバソンのためのソナタも同じく晩年に作曲された作品で、文字通りの名品です。
曲を決めた後、いつもは「誰の演奏で聴こうか?」と迷うのですが、今日は一瞬たりとも迷うことなくモーリス・アラール盤に決めました。
それほどまでに、このアラールの演奏は飛びぬけています。

この甘く切ない表情。
ファゴットを聴きなれた耳には、信じられないような音色です。
うっかりすると、サックスに聴き違えるかも・・・
しかも、上品さも軽快さも併せ持っているのですから、恐れ入ります。
ピアノのダルコが、これまた水際立った演奏。
まずもって、この曲最高の名演と申せましょう。

しかし、このモーリス・アラールがジュネーブ国際コンクールで満場一致の第1位に輝いたのは、1949年のことです。
そして、そのとき第2位に入賞したのは、あの名手ポール・オンニュでした。
何とハイレベルなコンクール!
フランスの管楽器の輝かしい伝統は、こんなところにも現われているのですね。

サン=サーンス:バソンとピアノのためのソナタ op.168
<演奏>
■モーリス・アラール(バソン)
■アニー・ダルコ(ピアノ)
<録音>1975年

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2008-11-27 12:03:18
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