今年も残すところあと5時間あまり。
振り返るといろいろなことがあったが、公私ともに総じて充実した1年だったと思う。
この時代に、思い通りの仕事をさせてもらえるなんて、まずもって奇跡に近い。
そのうえ、私にとって健康の源である「素晴らしい音楽」にも数多く出会えたし、音楽を愛する人たちと酒を酌み交わしながら本音で語り合い、音楽の素晴らしさを共有することもできた。
本当にありがたいことだと思う。
この幸運には、ただただ感謝あるのみだ。
今年は、政権交代に代表されるように、ドラマのタイトルではないが「Change」の年だった。
しかし、今年の「Change」はあくまでも「Change」の兆しがでてきただけであって、本当の「change」は来年以降もっともっと顕著になるはずだ。
それも色が変わる「change」ではなく、形そのものが変わっていくような予感がする。
こんなときは、冷静さと大胆さを併せ持たないとあっという間に流れを見失ってしまう。
過去に培ってきた経験だけに頼っていては、大やけどしそうだ。
ましてや、スタンドプレーなんて何の効果もない。
この矛盾する難しいテーマを実現するためには、次のようなことが大切だと自分に言い聞かせている。
①まず視野を拡げること(=カメラの位置をふらふらと動かさない)
②判断を誤らせないために、常に柔らかな感性をもつこと
③勝負どころでは大胆に行動できるように、日々の努力を怠らないこと
ここまで書いてきて、ふと思った。
「この話は、音楽でも同じじゃないか」と。
思わせぶりな演奏・奇をてらった演奏は、聴いた瞬間凄いと思っても、長く人の心にとどまることはない。
やはり「誠実さ」「真摯に見つめる眼」が何よりも大切だと思う。
嬉しいことに、ヒラリー・ハーンや庄司紗矢香さん、ピアニストのガブリリュクやフェルナーあたりは、齢は若いがすでにこの路線を進んでくれている。
来年も、彼らの素晴らしい演奏に出会えますように・・・。
さて、いま聴いているのは、大好きなウェーベルンのパッサカリア。
爆演堂でゲットした、メータ&ウィーンフィルのロンドンライブだ。
メータ~ウィーンフィル~ウェーベルンときいて、ピンとくる人がいらっしゃるかもしれない。
ピンポーン!
この録音は、今年9月11日のロンドン公演のもの。
ということは、サントリーホールで涙しながら聴いた、あの来日公演の僅か10日前の演奏じゃないか・・・。
さすがにサントリーホールで体感した「あの空気」は感じられない。
しかし、このディスクを聴くと、あの日の記憶・感動が鮮明に甦ってくる。
ブラームスの4番も素晴らしい。
こんな貴重な演奏がディスクを通して聴けるとは思わなかった。
あの日のコンサートを聴いた人にとっては「夢よ、もう一度」だし、聴けなかった人には「神様からの貴重な贈り物」になるはずだ。
私はもちろん前者だけど、本当に素敵な年の瀬のプレゼントをいただいた。
またまた、感謝・感謝です。
<曲目>
■ウェーベルン:パッサカリア
■R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」
■ブラームス:交響曲第4番
<演奏>
■ズビン・メータ指揮
■ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
■ヴァルガ(Vc)
■フローン(Va)
<録音>2009.9.11 ロンドン(ライブ)
振り返るといろいろなことがあったが、公私ともに総じて充実した1年だったと思う。
この時代に、思い通りの仕事をさせてもらえるなんて、まずもって奇跡に近い。
そのうえ、私にとって健康の源である「素晴らしい音楽」にも数多く出会えたし、音楽を愛する人たちと酒を酌み交わしながら本音で語り合い、音楽の素晴らしさを共有することもできた。
本当にありがたいことだと思う。
この幸運には、ただただ感謝あるのみだ。
今年は、政権交代に代表されるように、ドラマのタイトルではないが「Change」の年だった。
しかし、今年の「Change」はあくまでも「Change」の兆しがでてきただけであって、本当の「change」は来年以降もっともっと顕著になるはずだ。
それも色が変わる「change」ではなく、形そのものが変わっていくような予感がする。
こんなときは、冷静さと大胆さを併せ持たないとあっという間に流れを見失ってしまう。
過去に培ってきた経験だけに頼っていては、大やけどしそうだ。
ましてや、スタンドプレーなんて何の効果もない。
この矛盾する難しいテーマを実現するためには、次のようなことが大切だと自分に言い聞かせている。
①まず視野を拡げること(=カメラの位置をふらふらと動かさない)
②判断を誤らせないために、常に柔らかな感性をもつこと
③勝負どころでは大胆に行動できるように、日々の努力を怠らないこと
ここまで書いてきて、ふと思った。
「この話は、音楽でも同じじゃないか」と。
思わせぶりな演奏・奇をてらった演奏は、聴いた瞬間凄いと思っても、長く人の心にとどまることはない。
やはり「誠実さ」「真摯に見つめる眼」が何よりも大切だと思う。
嬉しいことに、ヒラリー・ハーンや庄司紗矢香さん、ピアニストのガブリリュクやフェルナーあたりは、齢は若いがすでにこの路線を進んでくれている。
来年も、彼らの素晴らしい演奏に出会えますように・・・。
さて、いま聴いているのは、大好きなウェーベルンのパッサカリア。
爆演堂でゲットした、メータ&ウィーンフィルのロンドンライブだ。
メータ~ウィーンフィル~ウェーベルンときいて、ピンとくる人がいらっしゃるかもしれない。
ピンポーン!
この録音は、今年9月11日のロンドン公演のもの。
ということは、サントリーホールで涙しながら聴いた、あの来日公演の僅か10日前の演奏じゃないか・・・。
さすがにサントリーホールで体感した「あの空気」は感じられない。
しかし、このディスクを聴くと、あの日の記憶・感動が鮮明に甦ってくる。
ブラームスの4番も素晴らしい。
こんな貴重な演奏がディスクを通して聴けるとは思わなかった。
あの日のコンサートを聴いた人にとっては「夢よ、もう一度」だし、聴けなかった人には「神様からの貴重な贈り物」になるはずだ。
私はもちろん前者だけど、本当に素敵な年の瀬のプレゼントをいただいた。
またまた、感謝・感謝です。
<曲目>
■ウェーベルン:パッサカリア
■R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」
■ブラームス:交響曲第4番
<演奏>
■ズビン・メータ指揮
■ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
■ヴァルガ(Vc)
■フローン(Va)
<録音>2009.9.11 ロンドン(ライブ)